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COSMOSの原発関連ニュースメモ

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毎日たくさん流れてくる原発関係のニュースの個人的なメモです。

危機一髪!大惨事を偶然回避した4号炉


≪いつも貴重な情報を丁寧に知らせて下さる京都の諸留氏からの紹介です。まず、朝日新聞記事と、それに諸留氏によってつけられた註を乗せます。by COSMOS≫

《パレスチナに平和を京都の会》
諸留(モロトメ)能興(ヨシオキ)

 衝撃的な報道が『朝日新聞』2012[H24]年3月8日(木)朝刊第一面記事
朝日新聞デジタル
または
nuclear allergy ~福島の悲劇を二度と繰り返さないために~

で報じられました!

 緊急なので、とりあえず、私(諸留)の補足・説明無しの、「生記事」だけを、お知らせします。原子炉の構造が良く分からない一般市民の方は、次回以降、私(諸留)が、数回に分けて、分かりやすく、丁寧に説明致します。

 「今回の福島第一原発事故が、あの程度の事故で済んだのも、日本の原子力技術の高度さ、確かさがあったからこそだ!」と、原子炉工学の専門家が、まことしやかに言い張ってきています。しかし、それは嘘も嘘、「真っ赤な大嘘」であることが、今回の『朝日新聞』の3月8日付朝刊報道から、完全に、明らかになりました!!以下の朝日新聞の記事が事実であれば、福島どころか、首都圏も含め、日本列島の半分以上が、世界史上かってないほどの深刻な放射能汚染大事故になっていても、全く不思議でなかったことが明らかになりました!!

 私たちが、現在、こうして安閑として暮らしていれるのは、全くの偶然でしかありません。たまたま、2つの偶然が、同時に重なった為に、本当にラッキーな事に、助かっただけだったのです!それこそ「想定外の偶然の出来事」が、2つも重なったために、現在の程度の被害で(たまたま)今のところ、留まったにすぎないことが、明らかになりました!
我が国の原子力工学技術の優秀さが、大惨事を回避できたのではありません!チェルノブイリのあの大事故をも上回る、世界史上かってない大惨事になっていても、当然でした。そうならなかったことが、まったく不思議なほどです。
以下、事実だけを、とりあえず、お知らせします。分かる人には、以下の記事だけで、十分、分かる筈です!!
(記事の中の[◆註]は諸留が補いました。)

-----以下朝日新聞報道記事--------

 東京電力福島第一原発の事故で日米両政府が最悪の事態の引き金になると心配した4号機[◆註:1]の使用済み核燃料の過熱・崩壊は、震災直前の工事の不手際と、意図しない仕切り壁のずれという二つの偶然もあって救われていたことが分かった。
4号機は一昨年11月から定期点検に入り、シュラウド[◆註:2]と呼ばれる炉内の大型構造物の取り換え工事をしていた。1978年の営業運転開始以来初めての大工事だった[◆註:3]。工事は、原子炉真上の原子炉ウェル[◆註:4]と呼ばれる部分と、放射能をおびた機器を水中に仮置きするDSピット[◆註:5]に計1440立方メートルの水を張り、進められた。ふだんは水がない部分だ。無用の被曝(ひばく)を避けるため、シュラウドは水の中で切断し、DSピットまで水中を移動。その後、次の作業のため、3月7日までにDSピット側に仕切りを立て、原子炉ウェルの水を抜く計画だった。

 ところが、シュラウドを切断する工具を炉内に入れようとしたところ、工具を炉内に導く補助器具の寸法違いが判明。この器具の改造で工事が遅れ、震災のあった3月11日時点で水を張ったままにしていた。号機の使用済み核燃料プールは津波で電源が失われ、冷やせない事態に陥った。プールの水は燃料の崩壊熱で蒸発していた。水が減って核燃料が露出し過熱すると、大量の放射線と放射性物質を放出。人は近づけなくなり、福島第一原発だけでなく、福島第二など近くの原発も次々と放棄。首都圏の住民も避難対象となる最悪の事態につながると恐れられていた。

 しかし、実際には、燃料プールと隣の原子炉ウェルとの仕切り壁がずれて隙間ができ、ウェル側からプールに約1千トンの水が流れ込んだとみられることが後に分かった。さらに、3月20日からは外部からの放水でプールに水が入り、燃料はほぼ無事だった。東電は、この水の流れ込みがなく、放水もなかった場合、3月下旬に燃料の外気露出が始まると計算していた。

(記者:奥山俊宏)

[◆註:1]
 福島第一原発4号機は、BWR(沸騰水型)Mark I 型。1978年10月12日稼働。出力78・4万キロワット。日立製作所。総工費約800億円。

[◆註:2]
 BWR炉心内のシュラウドについて
http://www.engy-sqr.com/kaisetu/topics/shroud.htm
添付ファイル「BWRのシュラウド構造図」および
添付ファイル「4号炉冷却プール構造図」参照

[◆註:3]
 「シュラウド」の交換は、何故行わねばならなかったのか?
 シュラウドの応力腐食割れ(SCC)対策が交換の必要の原因だった!
http://www.engy-sqr.com/kaisetu/current%20topics/scc.htm

[◆註:4]
 核燃料プールには、使用済み核燃料と、交換用の新核燃料が貯蔵されている。圧力容器の上の部分を「原子炉ウェル」と呼ぶ。このウェル(well)とは、井戸のこと。ちょうど。井戸の底に原子炉を埋め込んだような形になっているので、こう呼ばれる。

[◆註:5]
 DSピットの説明図(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110620_02-j.pdf

【参考 その1】
読売新聞社のYOMIURI RINEでも簡単に報道されてます。朝日のほうが詳しい。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110428-OYT1T00663.htm

【参考 その2】
 2012[平成24]年3月11日現在の、福島第2原発4号炉の核燃料プールの危険な状態についてhttp://nucleus.asablo.jp/blog/2012/03/10/6369818

*****転送/転載/拡散歓迎*****



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by y_csm521 | 2012-03-28 00:49 | 福島第一原発状況