ブログトップ

COSMOSの原発関連ニュースメモ

ycsm521.exblog.jp

毎日たくさん流れてくる原発関係のニュースの個人的なメモです。

一触触発の危機にある福島第一原発4号機プール対策 by 広瀬隆


≪マスコミが福島第一原発の現状を、ほとんど報道しません。テレビと新聞からは決して得られない重要なニュースを、少しでも書きたいと思います。
ただし、この文章は、パワーポイント用に図面なども添付されているものだそうですが、残念ながらそれをここに表示する方法がわかりません。入手方法がわかればお知らせします。 by COSMOS≫

「一触触発の危機にある福島第一原発4号機プール対策」
2012年9月20日

広瀬 隆



8月31日に院内集会として,アーニー・ガンダーセン三の講演会が開催され,福島第一原発4号機に迫る危険性について,話を聞いた参加者の多くが,現状を認識しました。

私は当日,残念ながら北海道講演会のため参加できませんでしたが,当日のガンダーセンさんの講演と,東京電力ヒアリングの録画ビデオを見て,東電の態度に絶望的な気持ちを抱きました。



2012年8月31日に院内集会としておこなわれたフクイチ4号機に関する重大なガンダーセン講演録がDVDになっています。

「ストップ・ザ・もんじゅ」電話072-843-1904に注文すれば,送ってくれます。



当日の東京電力と資源エネルギー庁に対するヒアリングもDVDになっています。

郵便振替 00950-2-119556 (加入者名:ストップ・ザ・もんじゅ事務局)

[小林注:DVDは1枚千円,送料80円]



講演会~ヒアリングの主催者と参加者のみなさまに,心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。すばらしい内容でした。



福島第一原発4号機プールがこわいのは地震である。



地震帯に原発が集中しているのは日本だけ!!



わずか16年の間に,大震災を二度も体験した国が他にあるか!!

「2030年代までに原発ゼロ」を議論している日本人が正気とは思えない。



2008年6月14日岩手・宮城内陸大地震

ほんの4年前の東北地方の内陸大地震

2キロ四方が陥没して山がまるごとひとつ消える大崩落でグランドキャニオンのようになった



マグニチュード7.2の岩手・宮城内陸地震では,岩手県一関市内の観測地点で上下動3866ガルを記録し,震源断層の真上では最大加速度4022ガルが観測された。これは重力加速度の4倍を上回る。

しかも「活断層がない」と言われていたところに,巨大な活断層が姿を現した。

4号機は,こんな地震の一撃で吹っ飛ぶ。



福島県の双葉断層は70kmを超える

双葉断層が動けばマグニチュード7.9の大地震が起こる

去年からこれが動き出した!



マグニチュード7.9の地震は,関東大震災と同じ。

阪神大震災の8倍という巨大エネルギーである。



今から40年前に建設が始まり,老朽化した4号機の建屋

地震と水素爆発でガタガタになっている



4号機がガサッと崩れれば,現場の作業員と運転員は全員が逃げ出す。

あとは福島第二の4基も含めて,残るすべての原子炉が大惨事を待つことになる。



私の現在の結論を先に言いますと,4号機のプールから使用済み核燃料を取り出すほかに,万全の対策はない。

実は,当日のガンダーセンさんの話と,東京電力ヒアリングを聞く前から,私自身の頭で,なにか対策はないかと考えていました。それを以下に述べます。



4号機では,かなりの地震が襲った場合に,コンクリートの亀裂,最悪の場合には建屋全体の崩壊などが予想されるので,その場合には,ガンダーセンさんが予測するように,ウラン燃料ペレットを包むジルカロイが空気中に露出して,発火するだろう。

東電は,「燃料が発火するという最悪の事態」を想定していない。これがわれわれの恐怖感の最大の原因である。



このような発火に対して,ガンダーセンさんは東電に対するヒアリングで,化学消火剤の準備を考えてあるか,と東電に質問しました。それに対して東京電力は,放水とスラリーの投入を考えていると答えました。

東電の放水は話にならない。論外の対策だ。

私は以前から,化学消火剤とスラリー(あるいはセメント材料で密封する方法)の両方を考えていたが,いずれも効果がないという結論に達した。これは,放熱が続く現場での,化学反応の問題だからです。

なぜなら,使用済み核燃料の発火は,通常の火災とは違います。通常の火災では,その火を消せば消火できます。しかし使用済み核燃料は,ずっと崩壊熱を発する物体ですから,火を消しても,熱の放出は止まりません。

したがって,化学消火剤でもスラリーでも,しばらくすると,それらの素材が過熱されて,化学反応が起こります。そのあと何が起こるか分かりません。

化学消化剤の化合物は,おそらくそれ地震の残渣が燃え上がるか,分解して爆発性のガスを発し,あるいは燃料の出す崩壊熱で焼却されてしまうだろう。

スラリーも,その成分が何であれ,やがて内部に熱がこもり,同じように爆発性のガスを発して,燃料を粉々に吹き飛ばすことが考えられる。これは最悪の事態を招く。つまり消火に成功しただけでは,その後の除熱ができないので,科学的問題が解決しないのです。

では,ほかに消火の方法はないのかと考えると,窒素のようなガスでプールの上部から通って,発火しないよう酸素を遮断することが考えられます。できないことではない。

しかし,そもそもプールの破壊が起こるような危機的状況で,プール全体をガスで覆うことは,きわめて困難な作業になるので,それは信頼度がゼロに近い。水漏れ部も対策をとらなければならない。

結局,考えつく消火の方法はない。

つまり,一刻も早い「燃料の取り出し」のほか,万全の対策はない。

なぜそれが東電に,来年の12月までできないのか,それが不思議である。

使用済み核燃料の出す崩壊熱は,核分裂停止から2年後(ほぼ現在の状態),熱出力の6/10000程度になっている。

4号機は電気出力78.4万kWなので,一炉心分の燃料では熱出力が260万kWと考えると,1550kW程度になる。

4号機のプールの構造は,この図のようになっている。幸い,推進が11メートルあるので,4メートルの燃料の上部に水が7メートルある。

つまり次頁の図のように,上から筒状の容器を水中に沈めてゆけば,燃料が水から顔を出さないように,そのパイプ内に燃料を引き挙げることが可能ではないか。

このパイプ状の容器は,その周囲を水冷式にして,強制的に除熱できる構造にしておく必要があるだろう。

燃料の集合体1体であれば,現在の発熱量でも,私の計算では充分に冷却しながら引き上げられるはずだ(現在の発熱量について正確な数字は持ち合わせないが,来年12月まで1年末必要など絶対ない)。

4号機では,1535体のうち,発熱している使用済み核燃料の集合体の数が1331体なので,回数としては大変な作業だが,集合体1体ずつ引き上げる。これを1331回くり返す。

そのあとは,それらの燃料を乾式キャスクへ移動する。これが,なぜできないか!!

問題は,燃料の上に,どれほどのがれきがあり,それを取り除くことができるかどうか,である。

この一連の作業では,東電がいうような,巨大なクレーンは必要がないと思われる。



ただし私は,これまでの燃料取り出しの具体的な操作を知らない。集合体をいくつかとりまとめて取り出すようになっているなら,これより発熱量が大きくなるだろう。

それでも,従来の方法にこだわる必要はない。できる限りの知恵をしぼるべきだ。

あとは,燃料が発する放射線の遮蔽のほうほうである。被曝しないよう,無人操作でおこなうことが必要だろう。

東電は,キャスクの製造に2年かかるなどと,ねぼけたことを言っている時ではない。他の電力会社も,六ヶ所再処理工場に運搬するための輸送用キャスクをもっているのではないのか?

ともかく全国からキャスクをあつめることだ。電力会社の子会社・原燃輸送が,専用の輸送容器キャスクを使って,原子力発電所の港まで陸上輸送し,運搬船に積み込み,青森に運ぶ時には,必死になってきたではないか。

私が知りたいのは,日本国内にどれだけの数の乾式キャスクが,現在あるか,である。足りないなら,日立などキャスクのメーカーの尻を叩いて,即刻製造させることだ。

足りなければ,外国からキャスクをかき集めることも考えるべきだ。日本の国家の生き残りがここにかかっている。

国際チームをつくれ。



これは,私が一人で考えていた一案に過ぎない。

しかし誰かほかに妙案があれば,教えてほしい。

ともかくも一刻を争うほど,次の大型余震がこわい。



明日から、青森県での弘前・八戸連続講演会に行って来ます。

六ヶ所再処理工場で満杯になった3000トンの使用済み核燃料プールでも,まったく同じ問題を抱えている。

首相官邸前の金曜デモ,頼みます!! 野田佳彦をぶっ飛ばせ。

[PR]
by y_csm521 | 2012-09-29 00:14 | 福島第一原発状況