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COSMOSの原発関連ニュースメモ

ycsm521.exblog.jp

毎日たくさん流れてくる原発関係のニュースの個人的なメモです。

カテゴリ:資料・情報・講演( 58 )


≪時間が無い方は斜め読み、小見出しだけ、でもよいので目を通して下さい。事実に直面することは、つらいけれど背筋が伸びて力が湧いてきます。必要なのは、「洗脳すること」ではなく「判断力を育てること」。 by COSMOS≫

放射線と被ばくの問題を考えるための副読本
~“減思力(げんしりょく)”を防ぎ,判断力・批判力を育むために~

放射線と被ばくの問題を考えるための副読本

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by y_csm521 | 2012-03-29 11:13 | 資料・情報・講演

≪先日のバンダジェフスキー博士の講演、自分でまとめたいと思いつつ、なかなか出来ないので、博士を呼んで日本中で講演を実現させた木下黄太氏のブログから抜粋です。木下氏のブログはこちら。 byCOSMOS≫

バンダジェフスキー博士の来日講演と対話から、僕が大切と思ったこと。
2012年3月22日
① 博士本人は、ある意味汚染された場所の医科大学を、ベラルーシ政府側から引き受けさせられた人物であること。元々政府に否定的な学者というわけでなく、元々は、政府の意向も受けて、その現地の汚染に立ち向かったスタンス。

②事故発生から数年した、90年代当時の現地の状況が酷く、彼は亡くなった方の解剖を進めて、当時のベラルーシの技術水準で、臓器ごとに可能なかぎりの放射能の検査をおこなったこと。

③生きている人の調査は、開架型(椅子型)のホールボディカウンターでおこなっていたこと。生きている人のBq/kgはこれで出されたもの。このため、精密型のホールボディカウンターよりも数値が高く出ていると考えられること。

④調査・検査をやったことで、病気の多発、死者の増加について、彼が提示しているのは、臓器にセシウムが大量に蓄積されている実態を明らかにしたこと。彼はセシウムがこの事象の主な原因と考えていること。

⑤この実態を明らかにしたため、政府の意向に反したとして、逮捕され、長年にわたって刑務所に入れられたこと。それによって研究データの大半が残存していないこと。

⑥少なくとも、ベラルーシをはじめとして、そのエリアでは、死者が、生まれる人々を上回る状態が継続して続いていること。人口が大きく減り続けている社会に、この国々が恒常的になっている状態があること。

⑦人口の減少は、放射性物質による影響しか考えられないこと。特に他の要因はないこと。

⑧福島第一原発の事故は、彼の考えではチェルノブイリよりも広範囲ではないが、深刻度において、さらに問題が大きいという認識があること。福島県内の汚染程度が酷いこと。チェルノブイリは汚染が農村地帯が多かったが、今回は東京のような大都市にまで酷い汚染の地域があって、深刻度が桁違いとなる可能性があること。ゴメリの汚染と江戸川区の汚染にあまり差がないこと。また、セシウム以外のほかの核種の影響も甚大であること(これが未解明なこと)。

⑨死者の増加は、キエフでも顕著に増えていて、さらに高濃度のエリアでは、かなりの勢いで増えていること。ゴメリなど。これは、今回の福島第一原発事故によってもおきる可能性が高いこと。それを考えた場合、福島は当然のこととして、宮城や東京、関東の汚染エリアから移住できる人は移住したほうが良いこと。子供、妊婦、妊娠可能な女性は優先。

⑩日本、特に関東・東北のエリアでこれから起こることについて、博士本人が相当な危惧を抱いていること。これをとめることそのものは、実は、大変に難しいこと。

⑪こうした中で、政府がガレキの広域拡散を進めようとしているが、放射性物質が付着したガレキを、汚染の少ないエリアに移すことも、さらに移送して焼却することもありえない行為ということ。放射性物質を拡散させないことが大切で、旧ソ連でもおこなっていないこと。

⑫日本政府や行政当局が情報隠蔽をおこなっていることは間違いないこと。これについて、市民側が風穴をあけるしか方法がないこと。

⑬ペクチンなどの排出剤は効果が最低限しかないこと。短期的一時的なもの。アップルペクチンは、そのままりんごを皮ごと食べるほうがマシなこと。しかし、排出剤に頼ることは何の意味もないこと。それよりも安全な、放射性物質が含まれていない食品を食べることが望ましいこと。

⑭それよりも可能なら、福島のみならず、関東・東北のエリアの中で汚染地域からは移住するのが望ましいこと。優先は、妊婦、子供、妊娠可能な女性だが、全年齢で放射性物質の影響はあるため、逃げることのできる人は、全て、逃げるべきであるということ。沖縄、札幌、京都などで、博士は関東東北から避難移住した全ての人々に「あなたたちの選択は正しい」と明言したこと。

⑮東京23区の土壌汚染状況が、ぼくたちの調査で平均してセシウム合算で900Bq/kgを超える状態(キエフ以上)であることを伝えたところ、「可能な人は逃げたほうが良い。最低でも保養に出たり、汚染されていない食べ物を食べないとならない。でも、移住がベターだ」と話していたこと。

⑯世田谷区でほこりに50グラムで75Bq検出された一般の木造家屋の話を伝えると、「そこは危険だ」と断言し、可能なら移住したほうがよいと明言したこと。吸気による危険も大きいと本人も判断していること。

⑰日本の大半のメディアは、博士の来日についても、記者会見の内容に関しても、完全に無視するか、ほとんど記事にしようともしていないこと。沖縄の新聞や共同通信、東洋経済などの一部メディア以外、掲載する雰囲気はほとんどないこと。博士が伝えている内容そのものの衝撃が大きく、「無視」という結論に大半のメディアが至っているのが今の日本の現実であること。というかこの内容を報じると、首都圏に人がいるかどうかという議論になることを消化できないとして記事にしないとするマスコミも存在した模様。

⑱ほとんどのメディアが無視するにも関わらず、品川区の1000人会場も即日満員、世田谷区の四百五十人会場も二回で九百人が三十分程度で満員になるなど、一般の皆様へのインターネットを介しての情報発信が強くなってきていること。マスコミと一般の皆さんの間に乖離現象もおきていること。

⑲今後起きることへの懸念が強い中で、博士本人は日本に対して最大限の協力をしたいという意志は持っていること。しかし、博士本人が有効な防御策を数多く持っている訳ではなく、彼の協力に助けられても、放射性物質との闘いはきわめて厳しいということ。

⑳ここまでまとめてみたが、それでも貴女に伝わらない現実が、今の東京や日本ということ。


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by y_csm521 | 2012-03-26 12:08 | 資料・情報・講演

「プラント技術者の会」がまとめたストレステストの問題点をまとめた資料
「原発・危険な再稼働への道」

上記のリンクからダウンロード出来ます。

この資料をまとめた「プラント技術者の会」とは・・。
以下、本文から抜粋しました。

「プラント技術者の会」は、原子力発電の技術・社会問題に関心を持つ、石油・ガス・化学工場の設計・建設を業務とする企業に勤めていた技術者を中心に、2011年8月に結成されました。会則や代表者を設けず、各メンバーの自主性・自立性を重んじるとともに、会員相互の信頼と討議をもとに活動を進めています。

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by y_csm521 | 2012-03-26 00:03 | 資料・情報・講演

≪まず、観て下さい。最後まで。byCOSMOS≫
DAYS JAPAN 講演会 3.11から一年 福島原発事故から一年
youtube映像

2012年3月11日

お話し
鈴木薫さん
上杉隆さん
広瀬隆さん

参考)いわき市民放射能測定所たらちね 公式サイト

ほか

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by y_csm521 | 2012-03-25 00:27 | 資料・情報・講演

ドイツZDFテレビ 「フクシマのうそ」が話題になっていますが、内容を書き起こしたブログが紹介されました。

「フクシマのうそ」書き起こしby「放射能メモ」

「転送・転載歓迎」と書かれて廻ってきましたので、さらに転載、どうぞ。

by COSMOS

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by y_csm521 | 2012-03-22 23:45 | 資料・情報・講演

≪昨年バンダジェフスキー博士の論考を翻訳された田中泉さんがまとめて下さった本日3月19日の「衆議院第一議員会館内の記者会見の一部の書き起こし」です。 by COSMOS≫

みなさま
ユーリ・バンダシェフスキー博士の記者会見を先ほどインターネット中継でやっておりましたが、そのおもに質疑応答部分の内容に関してのみ拙いメモをとりましたのでシェアさせていただきます。
いろいろ抜けておりますが。

●バンダジェフスキー博士院内講演会
こちらのUstreamで観ることができます(3/19 16:44現在)。

田中泉

以下 田中さんが要約した、バンダジェフスキー博士の議員会館内記者会見の一部。
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この事故を小さな事故と思ってはいけない。世界にとっても大変だが日本は特に大変だ。

かつてゴメリの医科大(彼は元学長)に日本人の研究者たちが来たことあり、セシウムが心臓にとって危険であるということに深い理解を示していた。でもその経験が活かされていないのが理解できない。

何も見えず情報もない状態では何もできないと思う。ウクライナ・ベラルーシ・ロシアの各地域で「黙っている」政策が事態を悪化させ悲惨な状況になっている。日本は我々の経験をもう一度繰り返そうとしているように見える。

放射性物質の汚染源を早く廃棄しなければならない。日本全国にばら撒く必要はない。

「黙っている」という政策はかつてのソ連邦共産政権ならまだしも、21世紀文明社会の日本でこういうことが起きるのが理解できない。

新しい食品の基準値をどう評価するか→食品に放射性物質が含まれていることじたいが、非常に危険である。ベクレル数を下げるのは肯定的な動きではあるが、4月からの新しい基準はベラルーシでもここ13年ぐらい使われている基準であり、この基準のおかげで住民が放射性物質取り続けてしまっている。食品を食すると放射性物質を体にとりこんでしまい、様々なシステムに影響を与える。それは外部被ばくより数段深刻で、非常に危険だ。

必要なのはクリーンな食品とクリーンな土地である。どんな放射性物質であれ、それをとりこむと言うことは本当に体にとって危険だ。牛乳は100Bqならいいということになっているが、99BqはOKで101Bqはだめなのか?何が基準なのか?つまり基準というのはあくまで運用的なもので、放射性物質の含まれた食品は実際すべて危険なもの。人々は放射性物質のない食品を受け取る必要がある。

高い濃度で汚染されている地域は福島だけでないと聞いている。東京でもあちこちでセシウムが観測されていると聞いている。人々は汚染されている地域からきれいな土地に引っ越すべきだと思う。
人々の健康を守るという対策においては国が役割を果たすべきだ。今起こっていることに対してしっかりと責任を果たし人々の健康を守るべき。それが政治の責任である。

長い間汚染地域に住む人達が新たな放射性核種を摂りこむとなるとさらに危険である。 最も危険なのは食品を通して体の中の臓器にとりこまれることだ。
子どもは10-30Bq/kgで60%に心電図異常が起きる。Bq数が上がると心臓の動悸の悪い子どもが増える。ベラルーシにはそういう子どもがたくさんいる。だから死んでいるのだ。70-100Bq/kgで、突然死のリスクグループに入る。

(「福島などで若い高校生が突然死している事例がある。知人の知人も突然死した。亡くなった方の臓器のセシウムを測定することには意味があるとお考えか?」という質問に対して)

→解剖すればセシウムは出てくるとは思うが、亡くなってしまった方はどうすることもできないのが残念だ。生きている方々を検査することが重要。かならず体内のセシウム濃度を調べる必要がある。そうすればリスクグループ(突然死に繋がるグループ)を把握できる。

環境中にセシウムが高い濃度で存在すると突然死の可能性がある。セシウムは特に心臓に対して激しく攻撃を加える。心筋細胞に蓄積し、代謝機能が失われ、エネルギー産出ができなくなる。心拍が乱れる。心停止する。突然死する場合の濃度に決められたものはない。僅か20-30Bq/kgでも心拍異常が出てきている。それが突然死の原因になりうる。子どもも大人も全員の線量調査を。

残念ながら皆様のところには情報が少ない。情報をこのまま隠しつければ日本人という国民はわずかになる。



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by y_csm521 | 2012-03-19 23:07 | 資料・情報・講演

★eシフトブックレット『原発を再稼働させてはいけない4つの理由』 3月24日刊行★  ―原発は日本各地にあります。福島第一原発事故が起きてわかったことは、
  大事故が起きれば遠く離れていても「現地」になるということです。―
                  アイリーン・美緒子・スミス(グリーン・アクション代表)
  http://e-shift.org/?p=1605
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定期点検で停止中の原発の再稼働問題、とくに、ストレステスト評価の「確認」プロセスが先行している大飯原発3,4号機について緊迫しています。
しかし、福島原発事故の原因究明さえも終わっていない中、「福島原発事故のような事故が二度と起こらない」ことを担保できる条件は何もありません。
大事故を二度と繰り返してはならない、という点では賛成も反対もないはず。
eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)は、今再稼働を進め
る議論をする前提は何もない、という事実について、「原発を再稼働させては
いけない4つの理由」としてまとめました。
参考資料として、そして身近な人に伝えるツールとして、活用いただければと
願っています。

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合同ブックレット・eシフトエネルギーシリーズvol.1
『原発を再稼働させてはいけない4つの理由』
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<目次>
・読者のみなさまへ 
(アイリーン・美緒子・スミス/グリーン・アクション)
・第1章 原発再稼働のこれだけの問題点
(竹村英明/環境エネルギー政策研究所)
・第2章 原子力規制行政は破綻している
(澤井正子/原子力資料情報室)
・第3章 ストレステストでは安全確認はできない
(山崎久隆/たんぽぽ舎)
・第4章 原発なしでも電気が不足することはない
(松原弘直/環境エネルギー政策研究所)
・第5章 周辺自治体と周辺住民の同意を得られていない
(末田一秀/はんげんぱつ新聞)
・市民の力で再稼働をSTOPするための10のアクション
・原発危険度一覧表
・原発事故によって、放射能汚染が広がる30キロ・60キロ圏Map

A5判/80ページ/630円(税込)/合同出版刊

※チラシのダウンロードはこちら http://e-shift.org/?p=1605

★ご注文はこちらから

ぜひ各地での運動にご活用ください!
10冊以上のご注文で送料無料です。
(送料:1冊210円、2~3冊290円、4~9冊330円、10冊以上無料)

★アクションの一歩、署名にご参加ください!
運転再開に待った!全国署名(二次締切3/31)
署名はこちらから
<要求項目>
1.原発運転の再開の判断は、国会の事故調査委員会の結果を踏まえること。
2.原発の事故の影響が及ぶ可能性のあるすべての自治体および住民に、十分
  な説明を行い、意見を聴取すること。
3.原発運転の再開の判断に当たっては、関心を有する国民の声を幅広く聴取
  すること。全国の主要都市において、公聴会を実施すること

eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)事務局
国際環境NGO FoE Japan内
Tel: 03-6907-7217 Fax: 03-6907-7219
--
「脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会」(eシフト)メーリングリスト
このグループにメールで投稿: ene-shift@googlegroups.com
このグループから退会する: ene-shift+unsubscribe@googlegroups.com
その他のオプションについては、次の URL からグループにアクセスしてください。 http://groups.google.com/group/ene-shift?hl=ja?hl=ja


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by y_csm521 | 2012-03-16 23:07 | 資料・情報・講演

≪脱原発出前授業で、札幌ではお馴染みのかわはらしげおさんの投稿です。各地方の教育委員会に対しても、確認、質問などした方がよさそうです。
この記事に最後に<文科省の「放射能副読本」の廃止・撤回を求める政府交渉‏>の情報も載せました。ご確認ください。 by COSMOS≫

とんでもない!文科省副読本「放射線について考えてみよう」の四つの問題点
by かわはらしげお(脱原発出前授業)

○北海道教育委員会が文科省の副読本を、道内の全高校に全生徒分を送付!

文科省が発行した副読本「放射線について考えてみよう」が、北海道教育委員によって全生徒分が印刷され、北海道のすべての高等学校に送られてきました。

この副読本はフクシマ原発事故を受けて、文科省が昨年10月に、小中高それぞれに対応した生徒用の教材と教師用の解説を作成し、全国の学校に1部ずつ送付するとともに、文科省のホームページに公開したものです。A4版カラー印刷で18~22ページほどの冊子です。

実際に作成したのは文科省自身ではなく、「日本原子力文化振興財団」という、いわいる「原子力ムラ」の業界の方々が集まってつくった「原子力政策のプロバガンダ団体」のひとつです。

「文科省の意向は入らないよう配慮」して外部団体に委託したと言っていますが、このような団体に委託したことによって「原子力ムラの意向」がたっぷり入った副読本となり、非常に問題の多いものとなっています。このような問題ある副読本を、北海道教育委員会は、なんと全生徒分を印刷して(道民の税金で!)、北海道のすべての高校に送りつけてきたのです。

 この学年末の慌ただしい時期に、駆け込みのように印刷・送付してきた理由は、3月中に北海道のすべての高校生たちに「放射能の安全性」についての「啓蒙」をはかったというアリバイを作って、なんとしてでも今止まっている泊原発1・2号機の、4月以降からの再稼働をはかりたいという「意図」が見え隠れしています。この、とても問題のある内容の副読本を、無批判のまま北海道の全高校生に配布することは、「原子力ムラ」からの「放射能安全神話プロパガンダ」の広がりに手を貸すことになるのではないでしょうか。

 この副読本の様々な問題点については、すでに新聞などでも一部報道されていますし、ネット上でも何人もの方が指摘されています。私自身も昨年11月に北海道新聞の記者からのインタビューを受け、その一部が紙上に紹介されましたが、今回の北海道教育委員会の全校配布という事態をうけて、もう一度しっかりと、この副読本の問題点について、その要点をまとめて指摘する必要性を強く感じました。以下に、その問題点をまとめたものを書きましたので、是非ともお読み下さった上で、各方面への拡散をお願い致します。



○問題点(1)-フクシマの原発事故や放射能汚染による被害についての記述がほとんどない!

まず驚くべきことは、今回のフクシマでの原発事故はおろか、原発自体の写真も図版も、たったの一枚も掲載されていません。そして今回の原発事故の原因やその経過、放射能汚染の原因や現在の状況、その被害の実態などについての説明もまったくありません。わずかに「放射線を出すものが発電所の外に出てしまいました(小学版)」「放射性物質(ヨウ素、セシウムなど)が大気中や海中に放出されました」ということが副読本の「はじめに」のページに書かれているだけです。

2年前に文科省が発行して全国の小・中学校に配布された副読本「わくわく原子力ランド」では、オールカラー80ぺージ以上の内容があり、原発についての記述も、写真も図版もいっぱいありました。そこには、原発は「大きな地震や津波にも耐えられるように設計されている」から「絶対安全」と書かれていましたが、この副読本は3・11の原発事故の後、全国の学校現場から忽然と姿を消して、文科省のホームページからも削除されました。

今回の副読本は、その「わくわく~」に代わるものとして作成・配布されたものであるにもかかわらず、なぜ原発についての記述がほとんど無くなってしまっているのでしょうか?もし前回の副読本の記述が間違っていた(ウソを書いていた)のなら、まずはその訂正と謝罪とが必要なのではないでしょうか?



○問題点(2)-「放射能(放射線)」についての説明が一面的であり、不十分である!

その原発の記述のかわりに、今回の副読本では、いっぱいの写真や図版を使って説明しているのが放射能(放射線)の安全性と有用性です。「私たちは今も昔も放射線のある中で暮らしています(小学生版)」とか「放射線は色々なものから出ています!」(宇宙、地面、空気、食べ物、、、)

とか「放射線は色々なことに利用されています!」(レントゲン写真、タイヤ、殺菌、、、)というような表現で、放射線(放射能)が身近な存在であることを強調しています。

一方で放射線(放射能)の危険性やリスクについての説明・記述はきわめて不十分です。特に今回の副読本では、放射線のことを説明するために、「放射線は蛍光灯から出ている光のようなもの」というメタファーを用いていることは大きな問題だと思います。これでは放射線の本当の「怖さ(危険性)」は子ども(生徒)たちには伝わりません。放射線は原子より小さいので、私たちの身体を突き抜ける力(透過性)を持っています。それをわかりやすくたとえるならば、むしろ「ピストルから発射される弾丸」のようなものと言ったほうがよいでしょう。「ピストルの弾丸」が身体を貫通した時に、その身体を傷つけるように、放射線が身体を突き抜ければ、細胞や遺伝子を傷つけることがあるし、当たり所が悪ければ放射線障害(がんや白血病など)になる恐れがあるのです。このように、今回の副読本の放射線の説明では、その安全性と有用性ばかりを強調していて、その危険性やリスクについての説明はきわめて不十分なものだといえます。



○問題点(3)-「被ばく」についての説明がきわめて不十分である!

この放射線と同様に「被ばく」についての説明も、今回の副読本では、きわめて不十分なものとなっています。まず、小学生版では「被ばく・外部被ばく・内部被ばく」という言葉がまったく使われていません。そして、「被ばく」がもたらす症状や障害についても、「たくさんの放射線を受けてやけどを負ったりがんなどの病気になったりした事故が起きています」とか「広島と長崎に原爆が落とされ、多くの方が放射線の影響を受けています」とは書かれていますが、具体的な「被ばく」や「放射線障害」「遺伝子への影響」についての、きちんとした説明はほとんどありません。

そして、さらに問題なのは、「一度に100msv以下の放射線を人体が受けた場合、放射線だけを原因としてがんなどの病気になったという明確な証拠はない(小学生版)」として、放射線による健康被害をできるだけ過小評価するような記述をしています。

さらに中高生版の方では、「がんで亡くなる日本人は千人のうち三百人なので、100mvsを受けると、がんで亡くなる人は三百五人になる」として、その上で、ご丁寧に「がんには色々な(他の)原因が重なって起こることもある」という注釈までついているのです。この「100msv以下」という基準は、よく引き合いに出されるICRP(国際放射線防護委員会)の出した試算が元になっていますが、当のICRPも100msv以下でも放射線障害が起こる危険性があることを認めていますし、昨年末にNHKで放映されたTV番組では、ICRPの関係者がこの基準の算定そのものが「科学的」な根拠のあるものではなく、原子力政策を推進するための「政治的」なものであることを認めていました。それでもまだ、文科省はこの「100msv以下は安全神話」を主張し続けるのでしょうか。



○問題点(4)-原発事故が起きたら「心構え」で「身を守る」だけでいいのか?

この副読本では「原発事故」とは書いてありませんが、「放射性物質を利用している施設の事故」が起きた場合についての対応として、それから「身を守る」ための方法と、その時の「心構え」が書いてあります。

もしも「放射性物質を利用している施設の事故」が起きた場合には、「放射性物質が風に乗って飛んでくる」ことがあり、「放射性物質から出る放射線を体の外からと体の中から受けること」があるとして、①放射性物質から離れる、②放射線を受ける時間を短くする、③コンクリートなどの建物の中に入る」などの方法で「身を守る」ことが示されています。

さらにこのような「事故が起こった時の心構え」としては、①自治体や国から伝えられる指示に従うこと、②うわさなどに惑わされないこと、が大事だとしています。しかし、今回のフクシマでの原発事故では、国からの避難指示も二転三転した上に、放射性物質の拡散についても正しい情報が自治体や住民にはきちんと伝えられず、無用な「被ばく」をさせられてしまっています。特にSPEEDIの情報が国民にきちんと公開され、伝えられなかったことについての文部科学省の責任は重大であるにもかかわらず、その反省もなく、よくこのようなことが言えるものだと思います。

最後にこの副読本のきわめつけは、「時間がたてば放射性物質は地面に落ちるなどして、空気中に含まれる量が少なくなって」いくので「マスクをしなくてもよくなります」とか、「事故が収まってくれば、それまでの対策を採り続けなくてもよくなります」と書いてあるのです。1年たった現在のフクシマの現状を見て、本当にそのように言うことが出来るのでしょうか?とても信じられません。



○文科省・教育委員会・学校・教師が今やらなければならないこと!

このようなとんでもなく問題の多い内容の副読本を作成したり、これを日本全国全ての学校・児童・生徒分を印刷して配布するお金とヒマがあるのならば、文科省や教育委員会は今もっと緊急にやらなければならないことがあるのではないでしょうか。まずは、これまですすめてきた原子力政策と、教育現場への原子力・放射能についてのプロパガンダ教育について反省と謝罪をきちんとすべきでしょう。そして、今最も緊急に文科省がしなければならないのは、フクシマの子どもたちがこれ以上無用な「被ばく」をしないために、年間被ばく量が1msv以上の地域に住む子どもたちの疎開・転校をすすめることではないのでしょうか。

さらに学校や教師が今やらなければならないことは、このような問題の多い副読本を無批判のまま、生徒に直接配布してしまうのではなく、まず現場の教師自身がしっかりとした原発と放射能についての知識と理解を持ち、フクシマ原発事故と放射能汚染による被害の実態を生徒たちにしっかりと伝えることです。そして、そのための支援と体制づくりに、文科省と教育委員会は取り組むべきなのではないでしょうか。

 この副読本の問題点と北海道教育委員会による全生徒への配布について、より多くの国民・道民・市民の皆さんが知っていただき、文科省による新たな「放射能安全神話」のプロパンガンダがこれ以上広がることのないように、各方面からの大きな反対の声が上がることを期待するとともに、それにこの私のつたない文章が少しでも役立つことを願っています。

(以上、かわはら氏からの情報です。 by COSMOS)

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≪以下は、若狭連帯行動ネットワーク主導の政府交渉の情報です。 by COSMOS≫

文科省の放射線副読本の廃止、撤回を求める 文科省交渉

日時 2012年3月23日(金) 12時集合
場所:衆議院第2議員会館 第2会議室
主催:若狭連帯行動ネットワーク、ヒバク反対キャンペーン、
地球救出アクション97

★副読本撤回を求めて全国署名を開始します。多くの賛同を!☆
  署名用紙

 「要求項目」
 1.放射線副読本を撤回し回収すること。
 2.原子力・エネルギー教育支援事業交付金を廃止すること。
 3.子どもたちの学校と生活圏での被ばくを減らし、健康と学習権を
   守る対策を講じること。

★文科省の放射線副読本を斬る!  批判リーフレット

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若狭連帯行動ネットワーク・大阪連絡先:wakasa@gaea.ocn.ne.jp





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by y_csm521 | 2012-03-15 21:53 | 資料・情報・講演

≪九州の「菜の花プロジェクト」のMさんからの情報です。投稿者のお名前は必要ならメールでお問い合わせ下さい。念のためイニシャルにします。
私も自分の地域の教育委員会に問い合わせてみようと思います。感情論ではなく、放射能の危険性の「事実」を知らせることが、子どもを守ることであるはず。 byCOSMOS≫

こんにちは。
いとしま菜の花プロジェクトのM・Aです。

以前、このMLでも話題になっていた、あの問題だらけの文科省作成「放射線などに関する副読本」ですが、
どうやら、4月から児童・生徒に配布される動きが生まれているようです。

わたしは、糸島市の広報紙(議会だより)で「副読本を糸島市の全児童・生徒に配布予定」ということを知り、市教委に問い合わせたところ、
「4月以降配布することが決まっている」ことがわかりました。
もしかして…と思い、福岡市教育委員会にも電話してみましたが、案の定、次年度より使用することが決定しているそうです。

この副読本は内容にも数々の問題があるのですが、先週金曜日の 西日本新聞一面をみて、また、びっくり!

【放射線審議会前会長が反対意見の投稿要請か】
http://www.nishinippon.co.jp/wordbox/word/6581/8745

「放射性物質食品新基準案」に「厳しすぎる」と反対意見を送るよう要請(つまりやらせ)したという中村尚司東北大学名誉教授は、例の副読本の作成委員長でもあります。
そんな守るべきものを履き違えた人が作った副読本を、私は、とても信用はできないし、子どもに手渡してほしくないです。

そこで、一昨日、糸島市教育委員会に直接出向き、
・副読本には内容に数々の問題点があること。
 (放射線は身近にあり、不安を抱かなくてもよいなど、危険性よりもむしろ安全性が強調されている。子どもたちに最も伝える必要がある「年齢が低いほど、放射線への感性は高くなる」ことや今、目の前にある内部被ばくの問題、低線量が長期化した場合の問題などについて、触れられていない等 …)
・作成委員長が関わったとやらせメールの件を取り上げ、そんな副読本を使用することの問題性について
・糸島市として、放射線教育の目的(なぜ?なんのために?)が明確でないままに、「文科省が作ったものだから」という安易な考えで副読本を使用することの教育者としての無責任さについて話した上で

①副読本の配布はやめてほしい
②放射線教育をするのであれば、「何のため?」という糸島市としての明確な目的として指し示してほしい(それは、「子どもを守る」以外のものであっていいはずはない)。
そのうえで、何を使って何を使わないのか、教材についても再度検討してほしい。


ということを要望としてお伝えしてきました。
また、えとう議員に働きかけ、3月議会 で質問してくれることになっているので、おそらくは、「意見はお聞きしました」だけで終わることはなく、一応、上にまで意見を挙げた上で、何らかの検討はしてくれるとは思います。

が、これは、あくまでも、検討であり、即、副読本の配布中止とはならないでしょう。
ですから、今後、署名を集めるなど、具体的な行動に移したいと思っています。

おそらく、これは、糸島市や福岡市に限ったことではなく、全国的な動きだと思います。
にもかかわらず、それは、保護者はもちろん、現場の教師にすら知らされていません。

まずは、副読本自体の問題性(内容および中村作成委員長のやらせの件)を大々的に周知する必要があると思っています。
(今、朝日と毎日、西日本の記者さん にも調べてもらっています)

みなさんも、それぞれの地元の学校や教育委員会に問い合わせてみて下さい。

<参考>

■文部科学省 放射線等に関する副読本掲載ページ
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/detail/1311072.htm
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111015k0000m040029000c.html

■日々坦々 ウソは感じないけど、ごまかしだらけ~文部省の放射線副読本
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1257.html



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by y_csm521 | 2012-02-24 08:58 | 資料・情報・講演
木下黄太氏のブログで発表されるや、木下氏ご本人も驚く速さで
売り切れたそうです。

私は、間に合うかどうかわかりませんが、札幌の講演会に申し込みました。
直接聞いて判断したい、と思ったからです。

詳細は、こちらのブログから。
「放射能防護プロジェクト」

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by y_csm521 | 2012-02-21 23:27 | 資料・情報・講演