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COSMOSの原発関連ニュースメモ

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毎日たくさん流れてくる原発関係のニュースの個人的なメモです。

カテゴリ:資料・情報・講演( 58 )



【テロップ】:島村原子力政策研究会 1988年3月18日

【解説】:島村原子力政策研究会では、原発の地方立地に湧く、この時代に起きた反対運動について語られています。

【テロップ】:元日本原燃サービス 幹部

[元日本原燃サービス 幹部]:「伊方の(原子力発電所の)帰りに橋を見てね、帰ったんですね。観光コースみたいんだったんですね」。

[他の氏名不詳の出席者]:「観光コースみたいんだったんですねぇ・・」

[元四国電力 幹部]:「えぇ・・・観光コースみたいんだっただね。そんなつまらんことやられたら弱ちゃう。それで橋も見られちゃう。それでね、思い出すのですけれど伊方の発電所に手をつけた時に、一番反対したのは60歳前後から上の人なんですよね。その人たちはね、『非常に生き甲斐だ』って言うのだな、反対するのが」。

[元日本原燃サービス 幹部]:「そうそう、生き甲斐だって言うんだよね」

[元四国電力 幹部]:「こっちは、もうむきになって、一生懸命『大丈夫だ』って言うでしょう。(それでも反対する人たちは)『ダメダメ。そんなんじゃ全然ダメ』とか何とか言ちゃってね。そうすると我々が行って、何か、こう・・やるでしょう。いろいろと陳情したり・・・」

【テロップ】:元通産相 島村武久

[元通産相 島村武久]:「急に放射能を浴びたらかなわん」とか(反対の人たちが言ったりして)・・・」

[発言者不詳]:「いやー・・そういう怖い話というのは、非常に信じると宗教みたいなもので」

[元通産相 島村武久]:「いや・・宗教なんですなぁ・・あれは」[◆註:06]

[◆註:06]宗教を「特定の世界観、価値観だけに限定し信じ、その他の世界観、価値観を認めないもの」と定義することが許されるとするなら、原発は安全だとする価値観を、科学的根拠に基づくとの擬装工作を施して信奉し、それに対する異論・反論を一切認めない原子力ムラこそ「カルト教徒」ではないのか?

[発言者不詳]:「ダメなんですなぁ・・あれは」

[ウラン濃縮機器株式会社 幹部]:「私が聞いた奥さんも『子どもに喰わせるものが心配だ』と言うわけですよ」[◆註:07]

[◆註:07]こうした発言が間違っていることは原子力に関する専門的知識の有無如何に関わらず、いのちを最優先したいと思う常識さえある人なら、誰でもすぐ解る筈。

【テロップ】:愛媛県 伊方町

【解説】:研究会で語られていた愛媛県伊方町。原発立地を巡り激しい反対運動が起きました。半農半漁の町だった伊方町も、他の町と同様、急速な過疎化に直面していました。危機感を抱いた町は原発誘致に乗り出します。雇用の増加や商業の発展など、経済効果を期待してのことでした。

【画面】:伊方町発行の広報 昭和45年5月15日付
広報 伊方町
「みんなの力で原電誘致を成功させよう!」「ボーリング調査始まる」の見出しとボーリング現場の写真

【テロップ】:伊方原発建設計画発表 1970年9月21日

【解説】:1970年。四国電力は、初の原発として、伊方町への建設計画を発表します。

【テロップ】:四国電力社長 大内三郎

[四国電力社長 大内三郎]:「この原子力発電所から放射能が出る、というようなことは絶対に無いということを、確信を持って申し上げる次第である」[◆註:08]

[◆註:08]この四国電力社長大内三郎の「原子力発電所から放射能が出ることは絶対に無い」も間違い。正常安定運転時でさえ、原子力発電所からは大量の放射性物質が環境中に放出され続けている。

【画面】:「原発設置絶対反対」「原発反対三崎町民会議」と書かれた横断幕を掲げた反対漁民の乗る漁船

【解説】:しかし、住民の間から原発に対する不安の声が上ります。

【画面】:「放射能汚染」「危険」「郷土を守れ」「原発設置反対」等と書かれた抗議の模造紙

【解説】:その多くが漁業や農業で生計を立ててきた人々でした。当時、瀬戸内海には次々とコンビナートが建設され、大気や海の汚染が問題となっていました。原発が新たな汚染を産むのではないかと考えられたのです。

【テロップ】:伊方原発訴訟 原告 西村州平さん

【解説】:西村州平さんも、公害問題に取り組む中で、原発問題に注目するようになりました。

[伊方原発訴訟 原告 西村州平]:「あちこちで公害問題のことがいろいろ言われるようになって・水島や長浜にも出来るというようになって、これはいけん・・ということだったけど。(それから更に)数年経って、原発が(この伊方にも)出来るということになって、これは、なおのこと、いけん・・って言うことになって、それで、他の事は何もせんで、原発のことばかりするようなことになってしまったんですね・そういう流れになったんですね」

【テロップ】:町見漁協臨時爽快 1971年10月12日

【解説】:伊方の漁業共同組合の総会です。原発建設に当たり、四国電力は漁協に漁業権放棄を求めました。[◆註:09]

[◆註:09]原発が「完全に安全なもの」「放射能漏れなど絶対に無い」のなら、原発立地周辺海域の漁協の漁業権放棄を求める必要がなぜあるのか!

【解説】:その賛否を巡り混乱が生じます。

【画面】:[漁協組合長らしき人物]:「賛成多数で可決しました」

【テロップ】:愛媛新聞記事「組合規約無視の不法集会」「休憩中の強行採決」「議事進行 理事者側に不手際」「県、漁協は有効通知 反対派訴訟へ」の見出しの愛媛新聞記事

【解説】:原発を推進する漁協幹部たちは強行採決に踏み切ったのです。[◆註:10]

[◆註:10]漁民の生活といのちを守るはずの漁協が、この時なぜ、原発推進の立場を取ったのか?中央、地方自治体、末端の単位組合に至るまで農業協同組合や漁業共同組合は、組合員である末端農民や漁民の生活や生産を守ることより、資金運用団体として金融機関化して久しいことを思い出して欲しい。

【テロップ】:漁業補償協定締結 1971年12月27日

【解説】:決議は認められ、県知事と町長立ち会いのもと、電力会社と漁協の間で、漁業権放棄に伴う補償金交渉がまとまりました。伊方原発の建設が一気に進められていきました。

【テロップ】:松山地方裁判所

【解説】:原発の安全性に対し、不安が拭えない住民たちは行動に出ます。1973年夏、原発立地の許可を出した総理大臣を相手取って裁判に訴えます。

【テロップ】:伊方原発訴訟 提訴 1973年8月27日

【解説】:原告住民が求めたのは原発設置許可の取り消しでした。

[当時の原告団の一人(氏名不詳)]:「四国電力は一企業なんですよ。それにも関わらず、(伊方)町も(愛媛)県も、行政と一体となっているんですよ。そこに住民が、本当にやり場のない苦しみ、やり場の無い悩みがあるんですよね。あんな滅茶苦茶なことが、この日本の民主主義社会で許されるだろうか、というような気持ちなんですね。これに負けますと、単に原発が出来るだけでなしにですね、日本の民主主義、あるいは地方自治までもが無くなってしまう・・私たちはそんな不安を持っております」

【画面】:「伊方原発反対訴訟総決起集会」の字幕が掲げられた原発反対集会の光景

【解説】:原告住民は35人。しかし彼らに原子力の専門的な知識はありません。法廷闘争は困難が予想されました。そこに支援させて欲しいと言う科学者が現れました。京都大学や大阪大学などの若い原子力の研究者たちでした。

【テロップ】:原告側証人(当時京都大学工学部助手)荻野晃也さん

【解説】:当時、京都大学の原子核工学教室で助手をしていた荻野晃也(おぎの・こうや)さんもその一人です。

[当時 京都大学原子核工学教室助手 荻野晃也]:「まぁ、教室が原子核工学教室で、まぁ、原子力推進の学生を教育する機関ですから、まぁ、教育するほうの自分の責任としてでも、原子力発電所というのは、本当に、どうなのか、というのを調べ始めたというのが、まぁ率直な所ですよね」

[NHK記者の質問]:「その・・(原子力発電に対して)異を唱えるということは、そこから飛び出してしまうということを、覚悟するってことですよね・・?」

[当時 京都大学原子核工学教室助手 荻野晃也]:「そりゃ、覚悟しなけりゃ出来ないことですよね・・そりゃやっぱり、ある程度・・・そりゃまぁ、しょうがないですよね。その覚悟をするか、しないか、私もまだ若かったですけれども、やはり大分悩みました。悩んだんだけれども、覚悟したんですよ」

【解説】:被告の立場に立たされた国も、そうそうたる専門家たちを証人に揃えました。

【テロップ】:国側証人 「内田秀夫(うちだ・ひでお)」「村主進(すぐり・すすむ)」「大崎順彦」「三島良績」

【解説】:内田秀夫東京大学教授をはじめ、原子力政策の根幹に携わってきた人々でした。国側の証人の一人、村主進(すぐり・すすむ)さん。伊方原発の設置許可審査にも関わっていました。

【テロップ】:国側の証人の一人(当時 日本原子力研究所職員)村主進さん

[国側の証人の一人(当時 日本原子力研究所職員)村主進]:「事故が起こった時でも、その周辺住民の健康に影響しないようにすること。被曝ゼロとは言ってないですよ。健康に影響しないようにする(っていうことですよ)。事故が起こっても住民に被害を与えないように、立地の妥当性まで評価します、という・・そういうところまでやっているわけなんですよね」[◆註:11]

[◆註:11]ICRPが改組後、一般人に対する基準を新たに設定したことに対し、アルバート・シュバイツァー博士は、「誰が一般人に許容することを許したのか」と怒ったといわれる。(拙(諸留)原稿【ICRPの謀略 その1】「ICRPの放射線基準値には根拠が無い理由!」[2011(H23)年7月30日(土)AM04:40送信 参照]
VOICES [Education Project]Civilization and Ethics :
Albert Schweitzer: Peace or Atomic War?
http://www.voiceseducation.org/category/tag/civilization-and-ethics
"Who permitted it? Who has any right to permit it?"

【解説】:原発は安全か。原子力の専門家たちが国側と住民側とに分かれ争う伊方原発訴訟は、日本で初めての科学裁判と言われました。伊方裁判の原告側弁護団長を務めた藤田一良さん。原子力は全くの専門外でした。

【テロップ】:原告側弁護団長 藤田一良さん。

[原告側弁護団長 藤田一良]:「あの・・・司法の世界というのは、とかくこういう科学的な事とか、工学的な事が絡むと、皆、自分らは弁護士だからということで、そういう世界(科学的分野)のことは、まともにかまってやれることじゃない・・という面があって、あんまりそういう(科学的な)ことに手を出さない(傾向にある)んですよね。で、向こうは、全部(原発)推進ばっかしでしょう。挙国一致みたいな形で起こることは常に危ない、ヤバイところが必ず含まれていると・・そういうことは、僕は、ある種、ものの見方の固定観念みたいなものがありますからね。だから他の人がしない程、僕がせないかん事件やな、という・・そういう思いが強かったですよねぇ」

【テロップ】:森滝市郎

【解説】:裁判の傍聴席には原水爆禁止運動の指導者、森滝市郎がいました。1950年代に原子力の平和利用を容認した森滝市郎も、この頃には、全ての核を否定するという立場に立ち、住民を支援しました。1973年、およそ20年に渡る伊方原発訴訟が始まりました。

【テロップ】:立教大学

【解説】:伊方原発訴訟の法廷での専門家の証言を記録した弁論調書が残されていました。

【画面】:伊方原発行政訴訟
昭和50年10月23日 第9回口頭弁論
証人調書(藤井陽一 その1)
と手書きされたA4の分厚いファイル一冊。

【解説】:資料は320点。

【テロップ】:口頭弁論調書

【解説】:この記録によって、裁判の争点を辿ることができます。

【画面】:伊方原発行政訴訟
昭和50年10月23日 第9回口頭弁論
証人調書(藤井陽一 その1)
と手書きされたA4の分厚いファイル一冊をめくる映像

【解説】:原告がまず問うたのは、原発が安全だとして、国が設置許可を出した根拠は何か?ということでした。原告側の藤田弁護士は、国の安全審査の責任者、内田秀雄教授に、審査の際に想定した事故の規模について質問しています。

【テロップ】:原子炉安全専門審査会会長(東京大学工学部教授) 内田秀雄

【テロップ】:原告側弁護士 藤田一良

[原告側弁護士 藤田一良]:「最大限として、外に出る放射性物質の量は原子炉全体の何%ぐらいだという形で想定をして審査したわけでしょうか?」

【テロップ】:国側証人 内田秀雄

[国側証人 内田秀雄]:「放射性ヨウ素の場合は994キュリーと評価しております」[◆註:12]

[◆註:12]キュリー(Ci)は放射能の古い単位。現在使用されている放射能の国際単位系のベクレル(Bq)に換算すると、1キュリー=厳密に3.7×10の10乗ベクレル。従って内田秀雄氏の言う「放射性ヨウ素で994キュリーは3.6778×10の13乗ベクレル。

[原告側弁護士 藤田一良]:「それは原子炉内にある放射性物質のどのくらいになるわけですか?」

[国側証人 内田秀雄]:「一万分の一ぐらいじゃないかと思います」

[原告側弁護士 藤田一良]:「これは原子炉内の放射能が全部出るように想定するのがいいんじゃないですか?」

【テロップ】:緊急炉心冷却装置(ECCS)[◆註:13]

[◆註:13]Emergency Core Cooling System の略号

【解説】:国側は炉心から冷却水が失われても安全装置ECCSが働くので原子炉の中の放射能が全部出る事態には至らないと主張しました。

[国側証人 内田秀雄]:「燃料体が過熱したり、破損したり、あるいは溶融することが考えられますので、緊急炉心冷却設備によりまして、炉心に水を注入致します。従いまして格納容器スプレーによりまして、水を降らせまして、格納容器の圧力、温度というものが設計条件以下になるようにするわけです」

[国側証人 内田秀雄]:「安全対策の一番大きなものは、工学的安全施設を持っていることであります」

【テロップ】:原告側証人 藤本陽一

【解説】:これに対して原告側は、もし安全装置が働かなった場合は、深刻な事故に発展すると指摘、炉心溶融という現象について説明しました。

【テロップ】:炉心溶融(メルトダウン)

[原告側証人 藤本陽一]:「事故の時にどんなのが最悪の事故になるかというと、圧力容器の中の水が無くなってしまって、空焚きになる。それで原子炉はその熱を外へ運ぶものがなくなる。原子炉はその時止まるわけですけれども、放射能の余熱で炉の温度はどんどん上昇する。そういう状況が一番危険な状況。あり得る状況[◆註:14](です)。それを防げる自然法則は無いということです」

[◆註:14]緊急安全停止装置の多重防御システムが全て突破される事故が「シビア・アクシデント」

【テロップ】:原告側証人 (当時早稲田大学理工学部教授 藤本陽一さん

【解説】:原告側証人の一人だった藤本陽一さんです。藤本さんは、安全装置ECCSが働かない可能性を指摘しています。

[原告側証人(当時早稲田大学理工学部教授藤本陽一]:「最悪の可能性ってことを考えるならば、その・・ECCSが思ったように作用しないってことだって、あり得るわけですから。コンテナーという、もうひとつの防護壁がですね、人間のやる防御壁ですから、それも潰れた、という時にはですね、どれくらいの量の放射能が、放射性物質が放出されるかと。これはとても許容できないと・・」

【解説】:国は、そうした事故は想定する必要が無いほど、僅かな可能性しかないと主張。原告はその可能性について問い質しています。

[原告側弁護士 藤田一良]:「内田教授が主張する想定不適当事故というのは、どの程度の確率の事故をいうのですか?」

[国側証人 内田秀雄]:「国際的には、10のマイナス6乗くらいを目標にして。もう少し厳密にいえば、10のマイナス7乗よりも小さいということが、はっきりするようなものは想定しないわけです」

[原告側弁護団長 藤田一良]:「100万分の1でも当然起こりうるでしょう」

[国側証人 内田秀雄]:「起こりうるというわけではない。ありそうもない事故の確率というのは、こういう事故が起こらないというふうに設計して作ったわけです[◆註:15]。起こらないけれども、実際に起こらないことの信頼性はどの程度なのか、ということの答えなんです」

[◆註:15]内田秀雄氏の「こういう事故が起こらないというふうに設計して作った」のだから「だから事故は起きない」や、「起こらないけれども実際に起こらないことの信頼性はどの程度なのか、ということの答えなんです」という思考こそが、根本的に問われねばならない点。
 1級プラント配管技能士で、元原発建設現場監督であった故平井憲夫氏も、生前明確に指摘していた通り、原発設計が優秀で、二重、三重に多重防護されていて、故障が起きてもちゃんと止まるようになっていても、それは、あくまでも設計の段階までの話に過ぎない。施工、造る段階でおかしくなってしまっていることも、問題とされねばならない。
(井野博満編/井野博満・後藤政志・瀬川嘉之共著『福島原発事故はなぜ起きたか』藤原書店2011年参照)

【画面】:内田秀雄著『機械工学者の回想 科学 工学 技術』の著書

【解説】:深刻な事故の可能性は100万分の1と証言した内田秀雄教授の言葉です。
内田秀雄著『機械工学者の回想』の著書からの引用:「原子力利用のプラスの社会的意味・効果と、事故によるマイナスの影響・リスクの潜在性との比較が行われる必要がある。無視できる程度のリスクは受容可能であるということで、原子力発電の利用が容認・推進されると言うことの認識が大切である」[◆註:16]

[◆註:16]この内田秀雄教授の発言は、科学者の発言というより、政治家の発言である!科学者といえども政治から逃れ得ないとすれば、ますますその政治思想が問われねばならない。

【解説】:裁判で、国側は百万分の1とした確率の裏付けとして、アメリカの最新の研究を挙げています。

【テロップ】:原子炉安全研究(ラムスッセン報告)

【画面】:Accident Type
Motor Vehicle
Falls
Fires and Hot Substances
Drowning
Firearms
Air Travel
Falling Objects
Electrocution
Lightning
Tornadoes
Hurricanes
All Accidents
Nuclear Reactor Accidents
(100 plant).......1 in 5,000,000,000

【解説】:1975年に発表された報告書です。様々なリスクと原発事故と比較しています。原発事故で死亡する確率は、隕石の衝突で死亡する場合とほぼ同じ、50億分の1であると結論づけています。この報告書を日本に紹介した一人が、国側の証人、村主進さんでした。

【テロップ】:国側証人 村主進さん
[国側証人 村主進]:「まぁ・・炉心溶融する確率は百万年に1回と、言うのは我々・・僕も言ってました。我々が百万年に1回[◆註:17]って言っているのは、例えば、ECCSのポンプが、実際、何回起動要求を出した時に、起動しなかったか・・と言う実績をもとにして、それで出して(予測計算して)、百万年に1回ということを出しているわけなんですね」[◆註:18]

[◆註:17]ここで村主進氏は「百万年に1回」と言っているが、上述の文脈から推測し、「百万分の1」の言い間違い(村主進氏の勘違い)かもしれない?!

[◆註:18]ECCSのポンプが工学的に不起動となる確率計算をいくら積み重ねても、地震の振動や、津波、人為的ミス等など、ポンプの工学的原因以外の他の要因が原因で、ポンプが不起動となる場合の危険の確率までは考慮されていない。

【解説】:原子力利用の社会的効果を考えれば、100万分の1の事故の確率は無視しても良いとする国側。例え100万分の1でもゼロとは違うと主張する原告。両者の主張は平行線を辿りました。

【テロップ】:オイル・ショック 1973年10月

【解説】:伊方裁判が始まってまもなく、日本はオイル・ショックに見舞われました。石油不足から火力発電の送電が滞ります。計画停電で街は真っ暗になりました。経済界を中心に原発建設を求める機運が一層高まります。

(3)につづく




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by y_csm521 | 2011-11-28 13:06 | 資料・情報・講演

(友人からの転送メールのコピーです。COSMOS)

さきにお送りした諸留さんのNHKETVシリーズ「原発事故への道程」の文字起こし記録と評注の、《後編》を2回にわたってお届けします。

諸留さんは記録を重視し、[◆註]の形で「最低限度」の補足や説明をしていますが、のちほど番組の内容とNHK報道についての全般的な論評を発表する予定です。

======以下、後編(その1)転載======
NHKETVシリーズ 原発事故への道程(後編)「そして"安全神話"は生まれた」[2011年10月23日放映]の「文字起し」です。

 NHKの報道や解説が、明らかな間違いと思われる箇所には、[◆註]の形で、私(諸留)が最低限度の補足や説明を付しました。
-----------------------------
NHKETV特集 シリーズ 原発事故への道程(後篇)「そして"安全神話"は生まれた」[2011年10月23日放映]
見逃した方は、以下のURLなどご利用下さい。
NHKETV特集 シリーズ 原発事故への道程(後篇)「そして"安全神話"は生まれた」-------------------------

【テロップ】:2011年3月11日

【解説】:東日本大震災。高さ13メートルの津波に飲み込まれた福島第一原子力発電所は、メルトダウンを引き起こしました。

【テロップ】:撮影 東京電力

【映像】:福島第一原発事故の地上から撮影した光景

【テロップ】:撮影 陸上自衛隊

【映像】:福島第一原発事故の上空から撮影した光景

【解説】:1号機から4号機で爆発が起き、原子炉建屋が損壊、夥しい放射能を人々の上に撒き散らしました。

【テロップ】:映像提供 東京電力

【映像】:崩壊した原子炉建屋に放水する光景

【テロップ】:マークI型原子炉

【映像】:建設中のマークI型原子炉の光景

【解説】:原発は安全。それははかない神話に過ぎませんでした。実は事故を起こした原子炉マークIは30年以上前から問題点は指摘されていました。

【テロップ】:元アメリカ国立研究所の科学者

[元アメリカ国立研究所の科学者]:「1980年代『マークIを廃止すべきか』真剣に検討しました。特に地震の危険性が高い場所では真剣に考えるべきです」

【解説】:その後、根本的な改良が施されないまま耐用年数が30年を超えて運転され続けていました。何故安全は確保できなかったのか?日本の原子力政策の中枢を担った人々が、非公開で行っていた録音テープが残されていました。

【テロップ】:島村原子力政策研究会

【テロップ】:元通商産業省官僚

【画面】:「谷口氏 008」の文字ラベルが貼られたカセットテープ画像

[元通商産業省官僚]:「日本は発電所をいかに、その・・クリーンにね、指示書通りに動かすというのは得意ですけれども、発電所の異常状態に対する対応とかね、もっとその大幅な改良改善って言う時には、どこまで日本独自なものがあるかっていうと、これは非常に厳しい問題で・・」

【画面】:元通商産業省官僚 島村武久氏の当時の顔写真

[もう一人別の元通商産業省官僚]:「電力会社はねぇ・・なーんにもできないのかと。検査も、受け入れも・・疑問があるんです。物を買ってね、悪かったから取り替えろ!っていうのは当たり前かもしれないけれど、自分で買ったものを動かしておいて、そしてそれが、自分も気が付かない」

【テロップ】:島村原子力政策研究会

【テロップ】:元東京電力副社長

[元東京電力副社長]:「だから、原子力発電所の場合は、資本費が相当高いんでね。建設費を下げるってことが一番重要なんですよね。だから大いにコストダウン。安全性と信頼性以外に、コストダウンを大いに図ってもらわないとね」

【画面】:「安全第一」「原子力発電所建設工事」

「四国電力」「株式会社奥村組」の原発建設工事現場の立て看板の画像

【解説】:日本の原子力発電の弱点を知りながら、変革をなし得なかった関係者。彼らのスタンスを決定づける一つの法廷闘争がありました。

【テロップ】:伊方原発訴訟

【解説】:今から38年前に始まった愛媛県伊方原発の設置を巡る裁判です。裁判は原告住民側と、被告国側の双方に、証人として科学者が立ち、安全とは何かを巡り、大論争を繰り広げました。

【画面】:「伊方原発行政訴訟 S50.10.23 第9回口頭弁論 証人報告(藤本陽一 その1)」の手書き表題のある分厚いA4ファイル書類1冊の画像

【テロップ】:原告側証人

【解説】:(原告側証人発言を解説者が代読)「起こりうる最悪の事故として炉心の溶融・メルトダウンを考えるべきではないか」

【解説】:(国側証人発言を解説者が代読)「起こる確率が百万分の一よりも小さい事故は想定する必要はない」[◆註:01]

[◆註:01]「確率が低いから」というだけで問題無しとして良いのか?低い確率でも、万一事故になれば大惨事になるから無視すべきでない」との立場を選ぶのか?この問題は科学的判断だけでは決定出来ない問題。米国人核物理学者で原発推進論者であったワインバーグでさえも1970年代(今から40年以上も前)に「科学の領域」だけでは処理出来ない「価値の領域」もあることを明確に認識し、指摘していた。

【解説】:原発を巡る日本初の科学裁判。そこには福島の事故で浮き彫りになる問題が、出揃っていました。福島原発事故に至るまでの歴史的経緯を探る2回シリーズ。後篇の今日は、原発の大量建設の始まった1970年代から、現在までを探ります。

【テロップ】:シリーズ 原発事故への道程(後編)そして"安全神話"は生まれた

【テロップ】:日本万国博覧会 開幕 1970年3月14日

【解説】:1970年に開催された日本万国博覧会。技術の進歩がもたらす未来の姿を、一目見ようと6400万人が訪れました。

【テロップ】:"原子の灯"

【解説】:万博の呼び物の一つが原子の灯です。会場には原子力発電所で発電された電気が届けられました。

【テロップ】:日本原子力発電 敦賀発電所

【解説】:万博の会場に電気を送った敦賀原発です。

【テロップ】:語り 広瀬修子

【解説】:万博と同じ日に、東海原発に次ぐ日本で2基目の商業用原発として、運転を開始しました。敦賀原発はアメリカから最先端の原子炉を輸入して造られました。敦賀原発の運転を軌道に乗せる責任者だった、浜崎一成さんです

【テロップ】:当時 日本原子力発電 社員 浜崎一成さん

【解説】:華やかさよりも、むしろ苦難の思い出が多いと言います。

[当時 日本原子力発電 社員 浜崎一成]:「原子炉をね、軽水炉をアメリカから入れる(輸入する)時は、いわゆる「プルーブン・テクノロジー(proven possibility)」と
言われる、まぁ、表題があったわけなんですね。この「プルーブン・テクノロジー」って言うのはですね、すべてもう実証済みの技術だよ・・っていう事でね。それで、我々も、もうその積もりでいたら、実際には、なかなかそうはいかなかったんですね。これは困ったなぁ・・と、(例えば)さっきも説明した廃棄物の処理の問題とかですね、それは要するに、処理能力がもう足りないわけなんですよね。それから、設備の中でも、配管の応力・腐食割れの可能性とか、それから燃料の性能が落ちる、要するに鉄錆等の・・・そういうものを減らす為に・・って言うんで、もの凄く努力しましてね」

【テロップ】:日本原子力研究開発機構(茨城 東海村)

【解説】:当時はまだ、原発の安全性について注目する人はほとんどいませんでした。そんな中、原発の安全性について研究を始めた人がいます。

【テロップ】:当時 日本原子力研究所 職員 佐藤一男さん




【解説】:佐藤一男さん。後に原子力安全委員会の委員長を務めた研究者です。

[当時 日本原子力研究所 職員 佐藤一男さん]:「それはまぁねぇ・・・例えて言えば(の話)だが、日本でも、いや、世界でもそうなんだけど、自動車がね、初めて世の中で動き始めた頃に、交通安全なんてことを言う人がいましたか?」

[当時 日本原子力研究所 職員 佐藤一男さん]:「安全っていうのは、それ自身がね、その組織やら装置の目標じゃないんです。たとえば発電所っていうのは電気を起こすのが目的なんですよね。それで、安全って言うのは、その施設の一番レベルの高い、最高に重要な属性なんですよね。それが安全っていうものなんですよね」

【テロップ】:関西電力 美浜発電所

【解説】:1970年。関西電力の美浜原発が運転を開始します。民間の電力会社が単独で運転する初の原発でした。

【テロップ】:東京電力 福島第一原子力発電所

【解説】:翌年には、東京電力が福島第一原発の運転を開始します。どちらもアメリカのメーカーからプラント全体を完成品として購入する、ターン・キー契約で造られました。

【テロップ】:ターン・キー契約

【画面】:「日本 ハイペースで伸びる原子力発電」の新聞のタイトル記事

【解説】:外国から輸入すれば素早く原発が造れる。今後20年間で117基の原発が稼働するようなる、という予測さえなされました。

【テロップ】:東京 新橋

【解説】:この時代の日本の原子力の歩みについて、原子力政策の中枢を担った人々が、非公開の会合で振り返っていたことが解りました。

【テロップ】:元通商産業省官僚 島村武久

【解説】:原子力政策研究会。主催者は元通商産業省官僚島村武久です。

【テロップ】:島村原子力政策研究会 1991年夏

【解説】:会合では、ようやく独り立ちした原子力行界の心許なさについて、話し合われています。

【テロップ】:元通商産業省官僚 島村武久

[元通商産業省官僚 島村武久]:「大きな方向というものがない。どこにも。電力会社は将来をどういう風に思っておるのか、その辺もはっきりしないし、メーカーさんも言われれば造るというだけでね・・なんとか良い物を造るということには間違いはないんだけれども。こういうふうにして、こういう方向に進むべきだ、というふうな意見が、日本のメーカーからは出てこないんですね。政府もまた、原子力委員会が基本計画を立てるということになっているけれども、従来決まっておるもののやつの中にですね、その後の情勢の変化を、少し加味するぐらいの程度でしてね。抜本的な事を考える事態にないでしょう。そう言う状況じゃないですかな」

[日本原子力研究所研究員]:「昭和35年ころまでに米国で言ってくるんだけど、それまでにそんな大したことやっているとは思えないんですよね。それで、出来た技術で、そのままになっている部分が結構あって、最初設計して、これでうまくいってるからということで、基本が解明されていない部分が、まだ残っているじゃないですかね。それが全部かどうかは解りませんけれど。そういうものを全部、もう一回見直して、そこの中から研究テーマを探すような事をしないと・・。『原子力には研究テーマはないんだ』と言う話も、ちらちら聞こえてくるんで。なんかそこいらが・・・。ただ問題は、そういうことを言い出すと、『今更そんなことが解っていなくって何をしているんだ』と、叱られるのが非常に怖いから、誰もよう言い出せないというのが、残っているんじゃないですかね?」

【解説】:しかし、当時の日本では原子力発電への期待が膨らむ一方でした。高度経済成長のただ中にあった日本。経済大国に向かって躍進し、電力需要は毎年10%の勢いで、伸び続けていました。一方、この時代は、都市と農村の経済格差が広がり、過疎に悩む地方が生まれていました[◆註:02]。そこへ、一人の政治家が登場します。

[◆註:02]1950年代後半から日本経済の高速成長により農工間の所得格差と過疎過密が進行した。「日本農業の曲がり角」と称され、農業政策が見直され、農業基本法に基づく農業構造改善計画が始動したこの時期が、原発の過疎地への建設の開始した時期とピッタリ重なっているのは偶然ではない。我が国の工業と農業が裏と表の関係で連動し、工業産業や大規模専業農家育成を優先させ、零細小規模農家の切り捨てを進めた農業政策の失敗が、全国僻地での原発進出の「誘い水」となった。

【テロップ】:日本列島改造論を訴える 田中角栄(元)首相

[田中角栄 元首相]:「まだまだ日本には土地が沢山ありますよ!周りに少しは緑のある所を、足りない所はどうするんですか?そこで日本列島改造というのが出てくるんですよ」

【解説】:田中角栄総理大臣。田中は原発の地方への立地を、国策として進めました。1974年6月、原発立地を押し押し進める3つの法律が制定されます。

【テロップ】:電源三法「電源開発促進税法」「電源開発促進対策特別会計法」「発電用施設周辺地域整備法」

【解説】:電源三法は原発を受け入れる自治体に補助金を交付することで立地を促進するものでした。

【解説】:成長に取り残された地方に原発を作り、経済格差を縮小させる。同時に電力の安定供給を確保しようとしたのです。[◆註:03]

[◆註:03]「電力(エネルギー)の確保」が即「原発の確保」という結論には直結しない。論理の飛躍が見られる。

[田中角栄 元首相]:「列島改造論というのは、田中角栄の著書でございます。しかし、今国会で御審議頂いておるものは、方向は同じでございますが、国土総合開発法の改正案でございます。

【テロップ】:原子炉立地審査指針

【画面】:第16回原子力委員会定例会議 昭和39年5月27日 於委員会会議室
議題
I 審査事項
 1.原子炉立地審査指針について
 2.再処理施設安全審査専門部会の設置について
 3.昭和40年度原子力予算の処理について
II報告事項
・・・・・
と手書き綴じ込みの書類の第一頁の映像

【画面】:上記画面の書類の2頁目の拡大映像(2頁右上段に「第16回委員会 資料1号」の青色ゴム印付)
原子炉立地審査指針およびその適用に関する判断のめやすについて
昭和39年5月27日
原子力委員会

 委員会は、昭和33年4月原子炉安全基準専門部会を設け、原子炉施設の安全性について科学技術的基準の制定をはかってきたところ、昭和38年11月2日同部会から、陸上に定置する原子炉に対する立地基準の前段階としての原子炉立地審査指針に関する報告書の提出を受けた。
 本委員会は、同報告書を検討の上、別紙の通り原子炉立地審査指針を定めるとともに、当該指針を適用する際に必要な放射線量等に関する暫定的な判断のめやすを別紙2のとおり定める。

【画面】:次の3条件が満たされて・・・
2.1.原子炉の範囲は、原子炉からある距離の範囲
非居住区域であること。
2.2.原子炉からある距離の範囲内であって、非居住区域の外側地帯は、低人口地帯であること。
 ここにいう「ある距離の範囲」としては、仮想事故の場合、何らの措置も講じなければ、その範囲内にいる公衆に著しい放射線災害を与えるかもしれないと判断される範囲をとるものとし、「低人口地帯」とは、著しい放射線被害を与えないために、適切な措置を講じうる環境・・・の地帯(例えば人口密度の低い地帯)をいうものである。

【解説】:これはどのような場所に原発を建設して良いのか。条件を国が定めた原子炉立地審査指針です。人が住んでいない非居住区域であること。その外側も人口の少ない地域であること。指針に従えば原発立地に適合するのは、都市部ではなく、過疎地になります。[◆註:04]

[◆註:04]指針には、原発立地は「過疎地」と定められている。指針の思想は、人口密集地域住民のいのちより、過疎地住民のいのちを軽視する明らかに「少数弱者切り捨ての発想」。
 石川県能登半島先端の珠洲の高屋町に原発立地調査にやって来た関電作業員が、「どうして関西の電力会社が、能登半島のこんな先端まで来て、発電所を作らねばならないのか?」と尋ねた地元の老婆に、「おばあちゃん、人の多い大阪に原発を作って、もしものことがあったら大変なことになるの解るやろ」と答えたという!「珠洲に住んでいる人間をモノのように扱って、それでも人間か!」と烈火のごとく怒った老婆の前で、何に怒っているのか見当もつかず、ただキョトンとしている関西からやって来た企業の若い作業員の姿があった。人間を人間として見ようとせず、モノ扱いにし、原発予定地買収の関西電力社員は「私らは"人の心"を買うんだ」とNHKテレビカメラの前で堂々と語った。
(『いのちを奪う原発』真宗ブックレットNo.9 東本願寺出版部2002年 8頁参照)

【テロップ】:当時 日本原子力発電所社員 板倉哲郎さん

【解説】:指針作りに関わった放射線安全管理の専門家、日本原子力発電所社員 板倉哲郎さんです。

[日本原子力発電所社員 板倉哲郎]:「よく地方の方はね、『田舎の人間よりも都会の人間を大事にして、田舎の人間は放射能を受けていいのか?』・・って(よくそういうことを言いますけど)、そういうような思想じゃないんですね。放射能は受けても、致命的な放射能は受けないようにします。その他に、更にですね、安心していただけるような事後対策が十分できますよ、と言うが為に、人口の多い大都市の真ん中には作らない、というのが一つの思想なんですよね」[◆註:05]

[◆註:05]板倉哲郎氏の言う通り「放射能は受けても致命的な放射能は受けないようにし、その他にも更に、安心できるような事後対策が十分できている」のであるなら、わざわざ過疎地でなくても、人口密集地帯の大都市のド真ん中にでも作れる筈!


(2)へつづく

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by y_csm521 | 2011-11-28 13:02 | 資料・情報・講演


朝日新聞記事「プロメテウスの罠」

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by y_csm521 | 2011-11-28 12:42 | 資料・情報・講演


カタログハウスの「通販生活」のCMが放送拒否されたそうです。
こちらです。
「通販生活」CM 

これが放送出来ないって?
毎日垂れ流される長時間の娯楽番組より、よほどまともです。

ただし、「国民投票」という形が今の日本で有効かどうか
私(COSMOS)は疑問です。
あまりにも、みんなのんきです。特に若い人たち。

国民投票して、原発推進、という結果が出る可能性も、今の日本には大いにある。
その前もっとしなければならないことがある、と思うけれど
どうしたらいいんだろう・・。

(こちらのブログでは初めて、自分の意見を書いてしまいました。COSMOS)

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by y_csm521 | 2011-11-22 09:31 | 資料・情報・講演


11日に北電泊原発(後志管内泊村)の廃炉を求めて提訴した原告らの市民団体「泊原発の廃炉をめざす会」が主催した記念講演会です。わたしも出席しました。 byCOSMOS


池澤夏樹氏が札幌で講演

池澤氏、他アピール動画

帯広市出身の芥川賞作家池澤夏樹さんが脱原発をテーマに「昔、原発というものがあった」と題して話す講演会が13日、札幌市中央区の札幌市民ホールで開かれ、約700人が参加した。

 池澤さんは福島第1原発事故の背景に、原発の安全神話を前提とした政府と電力会社の姿勢があるとし、「冷静に検証しようとした学者を追放し『安全です』と結論を宣言してしまったため、事故が起きた時の計画作りもうまくいかず、自縄自縛に陥った」と指摘した。

 その上で「国(の社会構造の変化)というものはその気になれば案外できる。自然エネルギーを増やすのは決して難しくない」と話し、太陽光発電などの適地とされる北海道から脱原発を進めることを呼びかけた。

 講演会は、11日に北電泊原発(後志管内泊村)の廃炉を求めて提訴した原告らの市民団体「泊原発の廃炉をめざす会」が主催した。<北海道新聞11月14日夕刊掲載>

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by y_csm521 | 2011-11-16 15:46 | 資料・情報・講演

(原発関係の札幌のメーリングリストからの情報です。 byCOSMOS)

放射能について、不安に思ってるけどどうやって情報を集めたらよいか迷っている方向けに、情報の集め方講座を企画しました。 このメーリングリストでは、詳しい人ばかりなので、必要ない気もしますが、お知り合いやお友達でそういう方がいらっしゃいましたら、ぜひ、お知らせいただけたらうれしいです。

◎ポスト311時代―自分と家族の守り方 その1『情報を集めよう』

311の震災、その後の福島原発崩壊以来、放射能に関して、様々な情報がとびかっています。テレビと新聞、インターネットでは、まったく正反対のことを言っていたり、いったいどうしたらいいの?

そんな折り、たまたま今回の講師の藤井さんとお話をする機会があったのですが、な~んでそんなに詳しいの~?というくらい放射能に関する様々なことを教えてくださいました。専門家でなくても、こんなに情報を集めることができるんだ!ということで、そのノウハウを教えていただきたいと、情報の集め方の学習会を企画しました。

放射能に関する正確な情報をどう集めたらいいのか、日ごろ悩んでいるあなた!お話を聞きにきませんか?放射能は「知らなかった」からといって、あなたを避けて通ってはくれません。ご自分とご家族を守るために、ぜひ、おいでください。

講師:藤井創(ふじい はじめ)さん
酪農学園大学 環境システム学部地域環境学科キリスト教学研究室 教授

*******************************************************************

日時:2011年11月14日(月) 19:00~

場所:エルプラザ2階 環境研修室2 (札幌市北区北8西3)

参加費:500円

お問い合わせ:aisya7@gmail.com(水上)
※タイトルに 「11月14日 情報を集めよう講座」とご記入ください。

主催:What’s

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by y_csm521 | 2011-11-13 23:37 | 資料・情報・講演


(M氏からのメールより)

みなさまへ   (BCCにて)
京都の諸留さんが、NHKETV番組「低線量被ばく、人体への影響を探る」の大事な問題点を指摘しています。

相変わらずNHKは、公平さを装って、国民ではなく原発推進の「資本=国家」に擦り寄るのが基本戦略のようです。

=====以下転送=====

**転送転載 自由**
------------------------------------
本日[11月11日金]AM00:00~AM00:30の時間帯に
NHKETVから「サイエンスZERO低線量被ばく 人体への影響を探る」
の番組(放映時間30分)
が放映されました。

 毎度のことながら、このNHKETV番組の報道内容には、

明らかな間違いがあります。
また、間違いとまでは言えなくても、
様々な仮説の中から、
原発推進側に有利な一方的な仮説だけを取り上げるなど・・・

世論誘導の政治的意図の番組と思われます。
当番組の幾つかの問題点を、
以下に、簡単に指摘しておきます。

-----以下、問題点--------

(1)
「低線量被曝の健康被害の医学的根拠には、
ヒロシマ・ナガサキの被曝調査が推定の根拠(基本)になる」

との編集方針になっている点は問題。
 ヒロシマ・ナガサキの被曝調査には、
不正確な点、疑問点、科学的に不十分な点があることは、
既に多くの調査報告、諸研究があるにもかかわらず、
その点には全く触れておらず、
原爆調査の調査主体や資料元も
一切言及されていないのは根本的な問題点。

(2)
放射線被曝による「がん」発生の確率的危険性を、
喫煙や飲酒、肥満など、被曝以外の、
「がん」発生の確率的危険性と比較させ、
前者が後者より遙かに少ない危険率であるから問題無し・・とする、
今までも盛んに宣伝された「リスク問題のすり替え」を、
いまだに垂れ流している点も問題。

(3)
旧ソ連のチェルノブイリ原発事故での健康被害調査報告は、
信用するに足らないものとして、完全に無視し、
科学的根拠の無いもの
参考にはしない・・との
意図的編集方針になっているなど
国内外のチェルノブイリ事故の人体研究調査を
一切無視している点も大きな問題。

(4)
放射線による人体への影響を、
「がん」発生、遺伝子のDNAへの影響
(染色体の二重鎖切断や再結合異常現象など)にだけ限定し、

例えば「ペトカウ効果」などに代表されるような、
「がん」以外の健康への悪影響(免疫低力下など)には
全く言及していない点も、
意図的報道が露骨に伺える問題点。

(5)子どもへの影響には言及しても、
妊婦(胎児)への影響が、全く言及されていない点も問題。
(青森県六ヶ所村にある環境科学技術研究所の、
生後2~2日後のラットでの実験結果の報告はあるが、
出生直後の動物実験結果でしかない)

(6)
国際放射線防護委員会(ICRP)の委員でもある
大分県立看護科学大学の甲斐倫明教授を
専門家と称して解説させたり、
青森県六ヶ所村にある環境科学技術研究所での
放射線影響調査結果も引用するなど、
原発推進側の研究報告や解説者中心で構成するなど
原発推進側の人選になっている。

(7)
低線量被曝問題を始め、放射線被曝を論じる際に
常に欠落している重大な視点の一つに
いかなる種類の放射線計測機材を用いているか
また、それら測定機材の計測能力限界
(放射線の種類や核種をどこまで確認できるか否かなど)
が、全く触れられておらず
単に10ミリシーベルト(mSv)とか、20ミリシーベルト(mSv)などの
数値だけが「一人歩き」させたままでの
放射線被害論に終止しているのは
極めて大きな欠落点であり問題である。

(8)
放射線被曝量で言えば100ミリシーベルト(mSv)以下の
致死的ながんの増加確率で言えば1.0%以下(あるいは0.5%以下)の
領域での「不確定領域」(未確定領域?)での
人体への影響云々・・・の問題(論争点)でも
この境界値以下~原点までの領域を
「直線的、比例的に、原点に至るまでの全ての被曝線量まで
危険(リスク)がある可能性がある」とする説を
一方的に強調する(大分県立看護科学大学甲斐倫明教授の解説)など、
明らかに、国際放射線防護委員会(ICRP)の見方が
あたかも科学的、国際的に正しい見方であるかのような
ICRPにすり寄った番組編集構成となっている点も
極めて大きな問題点。

この境界値以下~原点までの領域での
影響はほとんど無しとする説や
逆にこの領域では影響が増大するとする説を
手書きの赤線で、追加の形で補足説明するなど
素人が見れば、ICRPの見方以外の説(見方)は
いかにも、科学的根拠の弱いもの
(少数説でしかない)・・・といった、誤った印象を
持ちかねない説明になっている点が問題。

----------------------
 以上、とりあえず、問題点を列挙しました。
既に当番組をご覧になった方で、
これら以外でも、問題点に気付かれた方で、
低線量被曝に関心のある方は、
私(諸留)までご連絡下さい。
 この番組も、後日、「文字起し」して問題点も添付して、
お伝えする予定です。

 以上、ご参考まで

**転送転載歓迎**

------------------------------------

真の文明は
山を荒らさず
海を荒らさず
村を荒らさず
人を殺さざるべし (田中正造)


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by y_csm521 | 2011-11-12 22:59 | 資料・情報・講演

福島みずほのどきどき日記より> 

福島
 どうも本日はありがとうございます。
 私は「イエローケーキ クリーンなエネルギーという嘘」を拝見しました。話には聞いていたんですが、ウラン採掘の65年間、東ドイツで、ナミビアで、オーストラリアで、カナダで、何が起きているのか、労働者の被曝と環境破壊に大変ショックを受けました。この映画を撮ろうと思った動機についてまずおきかせ願えますか。

 チルナー
 ドイツ人としてこの問題に取り組むとても大きな動機があります。というのは私自身が東ドイツで生まれて、その東ドイツで採掘されたウランがソ連の核兵器に使われていたということです。ただし、それは長い間秘密にされていました。私自身はヴィスムートという企業があることは知っていたんですけれど、秘密ということでよくわからなかった。ところが89年、90年という政治の転換によってそれが可能になってきて、ヴィスムートについてのドキュメンタリーを撮ろうと最初は考えました。
 これはウラン採掘鉱山の問題があると同時にドイツの歴史の問題であるからです。しかし、この問題に取り組むにつれて、ただドイツの孤立した問題ではなく、世界の共通する問題としてとらえていきたいと考えるようになりました。というのは、この鉱山を閉じるにあたって、清算するのに70億ユーロもかかっている。それにもかかわらずまだ終わっていないということで、この損害がいかにひどいものであるかということを、これを繰り返してはならないという意味でも、この映画を撮ってみようと思いました。

 福島
 イエローケーキとはウランの精製物をまとめたものを言うのですよね。

 チルナー
 ウランを精製するにあたって、パウダー状にしていくときに生まれて来るものです。ウランの精製過程はとても複雑なのですが、たくさんの鉱石を使ってほんとにわずかのウランを採取することになります。ウランを採取するにあたっては化学的な変化を利用して精製するのですが、そのときに黄色いパウダー状のものが生ずるので、それでイエローケーキと言われています。これが酸化ウランとして、たとえば燃料棒として、核兵器や原子力の燃料として使われている、それがテーマになっています。

 福島
 東ドイツ、ナミビア、オーストラリア、カナダ現地での採掘の状況を非常にショックを受けて見たのですが、この映画を撮ろうと思った動機について教えていただけますか。

 チルナー
 理由としては、ウランの生産はドイツではかつて世界の第4位で、それはソ連の核兵器などに使われていて、それは秘密になっていたというわけですが、ウランの精製については、反核の運動の人たちも原子力には反対するのですが、運動自体は30年から40年続いているとはいっても、ウランの採掘については実はみな知らない。ある意味、誰にも知られていない事柄であるのでそれをみなに知らせたいということでした。ウランを精製するにあたってはたくさんの鉱石が必要で、99.9%の鉱石の中から、ウランとして使われる、イエローケーキとなるものはたったの0.1%でしかありません。この0.1%が燃料として使われるわけですが、これはある意味、最後の過程であって、反核の運動は最後のところには関心があるのだけれど、最後には実は最初があって、そこの99.9%の鉱石は非常に高い放射線量を持っていて、それはただ映画にもあるように打ち捨てられているだけであって、このことを知らせたいということがありました。
 多くの人はクリーンなエネルギーというけれども、実はあれだけ多くの核廃棄物を出しているということです。そしてもう一点、動機というか、日本で公開されるに当たって大きな意味があると思うのは、日本とドイツは現在ウラン鉱山を持っていません。私たちはウランを必要としていて、それはどこからか持ってきていることになります。映画にもありますように、たとえば、アボリジニの住んでいる地域とか、関係のない人たちのところから持ってきていて、私たちも汚い部分と無関係ということではないということでは、日本とドイツは接点があると言えると思います。

 福島
 イエローケーキが核兵器と原発の材料になり、そして現場では労働者被曝とすさまじい環境破壊を現在も惹き起こしているということに大変ショックを受けました。ドキュメンタリーを撮るに当たってずいぶん苦労をされたと思うんですね。実際、撮影が許可にならないとか。ですから、核兵器と原発におけるすさまじい秘密主義、労働者にも地域の人にも本当のことを言わないという、これもすごく印象に残っていることなんですね。撮影をされるのにものすごく苦労されたのではないですか。

 チルナー
 まず企業はもちろん、映画にもありますが、それについてはあまり語りたくないという態度がありました。労働者に関しては非常に情報操作されていて、安全だと感じているというところに非常に驚きを覚えました。たとえばラドンに関しても、細かいナノレベルの粉塵が肺に入って肺がんを惹き起こすということもありうるわけですが、それが何十年もあとになって起きるということですぐには証明できないために、人々はそれほど危険と感じていないということを目の当たりにしました。
 ナミビアに関しても、事故がどれだけ起きたのかということで、事故が少ない採掘場に関してはホテルの星のようにたくさんの星をもらっていて、事故が少ないと彼らは思っているわけですが、実際には何十年もあとに健康面でどれだけの危険があるかということを全く知らされていないということがあります。それはドイツのヴィスムートの場合もそうで、何十年も後になってから肺がんにかかる人もいます。これからもわかるように、人々は本当に情報操作されやすいということをつくづく感じました。

 福島
 チルナー監督の「イエローケーキ」で、最後の最終処分場と、原料はどこから来るのかという最初と両方わたしたちは知って、実はクリーンなエネルギー、原発という、最後の最終処分場も私たちは10万年以上お守りはできないという話、それからどこからやってくるのかというスタートの時点のウラン採掘におけるすさまじい問題点と両方ようやく知ることができたと思っています。その意味で、原発・核兵器の最初から最後まで、実は人類はコントロールできないということをこのドキュメンタリーを見て思いました。

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by y_csm521 | 2011-11-08 23:36 | 資料・情報・講演
2011.9.29藤原節男氏講演会「泊3号機検査記録改ざんの真実!」
泊原発廃炉の会で行われた 泊原発で働かれていた藤原さんの講演会です。
岩上チャンネルで動画としてアップしてくれています。

岩上チャンネルU-stream


 臨界事故の危険性
 2009年 3月当時北海道電力の泊三号機は、建設を終わり、使用前検査の段階。
 電気工作物検査員として、3月4日、と5日の2日間にわたって減速材温度係数測定検査。
 原子炉冷却材(減速材)の温度が上がっても、原子炉出力を抑えることができるかどうかを
判定する、原子炉事故制御制の重要な検査
 原子炉制御性がないと、チェルノブイリ事故同様、反応度事故。
・減速材温度(反応度)係数が正→原子炉不安定
 3月4日の検査では負にならないといけないこの係数が、正。
 高性能燃料(55GWd/t燃料、高性能だが、リスクが高い)を初装荷燃料として、日本で
はじめて使用。
 ・このまま運転すれば、臨界事故につながる危険な状態。
・翌日3月5日は、部分制御棒挿入、ホウ酸濃度低下の対策をとって再検査。
 その結果、係数が負になったので、条件付きで合格。

 記録改ざん命令
 3月4日の不合格の検査記録と3月5日の条件付き合格の検査記録の両方を上司グループに
報告。ところが、グループ長は、3月4日の検査記録を削除するように命令。
 不合格の検査記録も重要だと訴えた。
 グループ長は、できの悪い成績書の不備を指摘しているだけ。
 承認印は押さない。
 評価を絶対に下げてやる
 グループ長は、原子力安全・保安院の追及を恐れ、慣例に合わない、不都合な真実をもみ消し
たかった。

 やむを得ず、公益通報 そしてクビ→現在法廷闘争中

 ①検査業務部長に内部申告
 かばいあい、記録改ざん命令は不問。
 記録変更不要。早急に報告書再提出せよ。
 ②機構規則 記録改ざん命令という不適合業務の再発防止対策を実施要求→
  かばいあい、黙殺。報告書再提出が遅れたことで、配置転換、賞与査定
 ③理事長、業務改善目安箱に内部申告。
   原子力安全委員会に公益通報
   経産省・原子力安全委員会に公益通報
  原子力安全には、関係ないということで→不受理
 ④黙殺
  2010年一月に再雇用しないと機構から通告があった。

  原子力施設安全情報申告調査委員会
 飯塚悦功(いいずかよしのり)東京大学
 石島清見(いしじまきよみ)高度情報科学技術研究機構
                  元日本原子力研究所
 大橋豊彦(おおはしとよひこ)尚美学園大学
 大橋弘忠(おおはしひろただ)東京大学
 プルトニウム飲んでも安全と言った人
 久保恵一(くぼけいいち)監査法人
 小林英男(横浜国立大学)
 関村直人(せきむらなおと)東京大学、テレビ出演
 山本隆(やまもとたかし)東京弁護士会
 和気洋子(わけようこ)慶応義塾大学

 原子力安全委員会
 委員長 班目 春樹 (2010年4月)元東京大学
 委員長代理  久木田豊 (2009年4月)元名古屋大学
 以下省略
 
 原子力村の組織
 東京大学を中心とする大学教授達
 経産省
 日本原子力研究開発機構
 電力会社
 日立、東芝、三菱の原子力総合メーカー
 建設会社 機器メーカー 検査会社等

 その他
 再雇用訴訟中にも弁護士に圧力→本人訴訟
 泊原発3号機、調整運転について
 震災後、100パーセント出力運転検査を受けずに5ヶ月の無許可調整運転は違反
 検査逃れである
 ストレステストはもともと経済用語
 ストレステスト自体無意味
 そもそも判定基準が無い。
 ただ耐力限界予想計算だけ。すべて、耐力限界内で十分と判定して、合格させる。

 未来の時間を破壊
 哲学者である内山節さんの近著 文明の災禍
 原発事故が奪ったのは住民の未来の時間である
 人間の営みが住民の未来の時間を破壊した

 殺人は被害者の未来の時間を破壊する。
 原発の事故は地域の未来の時間ごと丸ごと破壊する。
 未来の時間を破壊することが平気な社会、それは恐怖に満ちた社会であるという哲学者の問いは重い
 未来の時間を奪われた土地は死の町そのものである。




 最後に市川弁護士が世界でいまだ 廃炉に成功した例がないと話されていました。
 希望が欲しいです。
 


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by y_csm521 | 2011-10-05 19:10 | 資料・情報・講演
10月12日に代々木オリンピックセンターで下記の趣旨で「市民・科学者国際会議」を開催する運びとなりました。午前・午後には低線量被ばくの健康リスクを研究されてきた4名の専門家のかたがたの基調講演、そして18:00からは国際会議室にて、4名の専門家の方に加え、人文科学から、そして医師、市民を交えた円卓会議を開きます。

放射線の身体への影響はもちろんですが、放射線被災・被害の社会的影響についても論議していきたいと考えております。円卓会議のテーマは3つから構成され、9月11日、12日に福島医大で行われた福島「国際専門家会議」の検証、放射線防護とコミュニケーションについて、最後に、事故から1年後の来年3月に向けて企画するシンポジウムの準備委員会の設置に繋げていくことができれば幸いと存じます。

当日は、岩上安見チャンネルからU-stream中継を予定しておりますので、
遠隔地にお住まいで、直接の参加が困難なかたにも、twitterなどを通じて、多くの方にご参加いただきたいと願っております。

参加申し込みはこちらの申込専用フォームからお願いいたします: 

申込み専用フォーム
以下、会議の内容を送信いたします。

47プロジェクト
岩田渉拝


市民・科学者国際会議:放射線による健康リスク
~福島「国際専門家会議」を検証する~
2011年10月12日(於:国立オリンピック記念青少年総合センター)


【趣旨文】
 去る9月11・12日に福島県立医科大学で開催された日本財団主催「国際専門家会議」は、山下俊一教授を中心に、国連科学委員会(UNSCEAR)・国際放射線防護委員会(ICRP)・国際原子力委員会(IAEA)・世界保健機関(WHO)など「最前線の研究者」「世界の英知」とは程遠い「一部の専門家」によって開催されました。

原子力産業と親和性の高いこうした国際機関の外部評価によって、「県民健康管理調査」の予見①「福島第一原発事故による健康影響は極めて少ない」②「低線量被ばく(年間100mSv以下)は安全である」が正当化されようとしています。

 会議の内容は、「放射線の影響による不安を解消」するために、低線量被ばくは安全であるという「科学的知見」を情報発信するものであって、「結論と提言」においても被ばく低減化と健康障害の最小化に関する具体的措置が全く論じられていません。

チェルノブイリ事故後も、WHOやIAEA国際諮問委員会によって健康被害調査が開始されましたが、放射線被ばくによる健康障害を「精神的ストレス」によるものと断定し、「どれほど大規模に詳細な疫学調査を長期間行っても自然発生のがんや遺伝的影響と区別できるような増加は将来も観察できない」とされ、「小児甲状腺がん」でさえもその増加が認められたのは10年後としています。

また、チェルノブイリ原発事故によるがん死者数に関して、国際がん研究機関(IARC)がヨーロッパ全域を含め1万6千人としているのに対し、2005年IAEA/WHO報告「チェルノブイリ・フォーラム」では4千人として健康影響を著しく過小評価しています。こうした国際機関による見せかけのリスク評価と恣意的な疫学調査を繰り返させてはなりません。

 私たちは、国際専門家会議が無視している、低線量被ばくに関する最先端の研究を考慮する必要があります。放射線生物学の研究成果をもとに、05年には『BEIRⅦ』で「しきい値なし直線モデル」が提示されました。03年には、米国科学アカデミー紀要(PNAS)において、ブレナーらが「がんは累積線量34mSvから過剰発生する」と報告し、またカルディスらが15カ国の原子力産業労働者約20万人を対象にした追跡調査では、低線量被ばくによって有意にがんが増加することが明らかになりました。

これらの研究成果を下敷きとし、欧州放射線リスク委員会(ECRR)も、03年・10年の報告書で「低線量内部被ばく」を過小評価するICRPのリスクモデルに異議を唱えています。

一方、これまでのチェルノブイリ事故の被害調査によって無視されてきたベラルーシやウクライナの疫学調査では、低線量被ばくによる健康障害(甲状腺がん以外のがんとその他晩発障害)が多数報告されてきました。それらは、ニューヨーク科学アカデミー『チェルノブイリ―大惨事が人びとと環境におよぼした影響』(2009年)や核戦争防止国際医師会議(IPPNW)ドイツ支部 『チェルノブイリ事故の
人体への影響』(2010年)で集約されており、こうした研究成果に鑑みても、低線量被ばくによる健康影響に関して「予防原則」の立場にたった健康調査と被ばく低減化措置が求められています。

私たちは、国際専門家会議や県民健康管理調査委員会のような一部の専門家のみならず、最先端の研究をふまえ、低線量被ばくに関して警鐘を鳴らす国際機関・シンクタンクと協力していく必要があります。今回の国際市民科学者会議では、市民のイニシアティブによって、国際専門家会議の内容を徹底検証し、原発事故の被害者をはじめとする市民とともに、中長期的に県民健康管理調査を監視するための「第三者機関」を準備したいと考えています。(3月に国際シンポジウム開催予定)

主催: NPO法人 セイピースプロジェクト、CRMS市民放射能測定所
共催:47プロジェクト、FoE Japan、高木学校、市民科学研究室・低線量被曝研究会、ELPIS、子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク、低線量ひばくから子どもの未来を守るプロジェクト、こどものとなり

開催日:10月12日 
第一部:基調講演
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター
国際交流棟:第一ミーティングルーム(定員120名)
http://nyc.niye.go.jp/

開場: 9:10
09:30ー10:55  「低線量」内部被曝による健康障害 
             松井英介(医師、岐阜環境医学研究所所長)

11:05-12:30  チェルノブイリ大惨事による健康影響の実相
             ―無視され続けてきたがん以外の健康被害-
             崎山比早子(医学博士、高木学校)


13:30-14:55  真実を見極める チェルノブイリ、ドイツ、フクシマ  
             セバスチャン・プフルークバイル(物理学博士、ドイツ放射線防護協会会長)

15:05-16:30  実態とかけ離れた放影研の被爆者研究 
             沢田昭二(物理学博士、名古屋大学名誉教授)

   
第二部:円卓会議
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター
国際交流棟:国際会議室
http://nyc.niye.go.jp/

開場:17:40
円卓会議:18:00-21:00 

会議テーマ:

・9月11,12日の福島国際専門家会議の検証
・放射線防護とコミュニケーション
・3月に予定されるシンポジウムに向けて (方向性、準備委員会設置などについて)

ファシリテーター:松井英介(医師、岐阜環境医学研究所所長)  
アシスタント:丸森あや

パネリスト:(敬称略、順不同)

崎山比早子(医学博士 高木学校)
セバスチャン・プフルークバイル(物理学博士 ドイツ放射線防護協会会長)
沢田昭二(物理学博士 名古屋大学名誉教授)
オイゲン・アイヒホルン (ミュンヘン工科大学 日独平和フォーラム会長)
高橋哲哉 (哲学者、東京大学大学院総合文化研究科教授)
板垣雄三 (歴史家 中東・国際政治研究 日本パグウォッシュ会議メンバー、東京大学・東京経済大学名誉教授)
山田真 (小児科医 子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表)
ティエリー・リボー (社会科学者 フランス国立科学研究センタ-研究員、フランス国立現代日本研究センター)
梅村浄 (小児科医) ほか


会費:   講演会(午前) 一般1000円  学生500円
講演会(午後) 一般1000円  学生500円
      円卓会議    一般1000円 学生500円
一日通し    一般2500円  学生1500円

所在地:〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3-1   http://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.html

お問い合わせ:   NPO法人 セイピースプロジェクト
          TEL/FAX:03-6450-8124
          MAIL:mail@saypeace.org
          HP:セイピースプロジェクト       
          申込専用フォーム:申込みフォーム

<講演者プロフィール>

松井英介(まつい・えいすけ)
2001年3月まで岐阜大学医学部附属病院勤務。放射線医学講座助教授。退任後、岐阜環境医学研究所を開設、現在に至る。日本呼吸器学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡指導医、日本肺癌学会および日本呼吸器内視鏡学会特別会員。著書『見えない恐怖
放射線内部被曝』(旬報社)など

崎山比早子(さきやま・ひさこ)
千葉大学医学部卒、医学博士、マサチューセッツ工科大学研究員、放射線医学総合研究所主任研究官を経て、高木学校(故・高木仁三郎さんが市民科学者を育てたいと1998年にはじめた学校)メンバー。共著『受ける?受けない?エックス線CT検査』(七つ森書館)など。

セバスチャン・プフルークバイル
物理学博士。1947年生まれ。ドイツ放射線防護協会会長。ボンにあるオット・フーク放射線研究所会員、欧州放射線リスク委員会(ECRR)理事。チェルノブイリ事故、フクシマ事故を解明するたくさんのプロジェクトに参加するほか、事故周辺地域のこどもたちの社会復帰活動に参加。1990年、ベルリンで市民団体「チェルノブイリのこどもたち」を設置し、長年ドイツ・チェルノブイリ支援協会(ミュンヒェン)の理事を務めていた。1989年に東独の民主化運動で最初に設立された市民団体「ノイエス・フォールム」の共同設立者の一人で、壁崩壊後のハンス・モドロウ政権下では、東独のエネルギー政策を改革する目的で数ヶ月間大臣を務める。1991年から1995年までは、ベルリン市議会でノイエス・フォールム選出の議員も務める。社会民主党・緑の党の連立政権に委託された、原子力発電所周辺における子どもの癌発病率増加についての研究調査(KiKK調査)における独立した専門家。

沢田昭二 (さわだ・しょうじ)
1931年、広島市に生まれる。13歳のとき爆心地から1,400mの自宅で被爆。迫る火の中で母親を助けることができなかった体験を持つ。1954年のビキニ事件以後、学生として、また物理学を研究する科学者として核兵器廃絶運動に参加、核兵器廃絶に取組むパグウォッシュ会議や科学者京都会議などに参加する。
広島大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。専門は素粒子の理論的研究。広島大学理学部助手、名古屋大学理学部助教授・教授を経て1995年定年退職。
以後、広島・長崎の原爆放射線線量、原爆被爆者の急性症状発症率から放射性降下物や誘導放射化物質による残留放射能による被曝影響を研究。原爆裁判において証言、また厚労省の認定基準検討会、与党プロジェクトチーム,ヨーロッパ放射線リスク委員会の国際会議などで研究結果を報告。現在、名古屋大学名誉教授、原水爆禁止日本協議会代表理事、愛知県原水協理事長、非核の政府を求める会代表世話人など。著書
『核兵器はいらない!?知っておきたい基礎知識』(2005年、新日本出版)など


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by y_csm521 | 2011-10-01 21:32 | 資料・情報・講演