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COSMOSの原発関連ニュースメモ

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毎日たくさん流れてくる原発関係のニュースの個人的なメモです。

カテゴリ:被曝( 12 )


≪フクロウの会のプレスリリースです。胸が痛くなります・・。 byCOSMOS (なお、文中後半の「図1」「図2」の表示がうまくいきませんでした。努力してみますので、少々お待ち下さい)≫

以下、子どもの尿検査結果に関するプレスリリースです。


福島老朽原発を考える会(フクロウの会)は7月13日添付のプレスリリースを発出しました。
今回のプレスリリースは調査に協力したフランスの放射能測定NGO-ACROも仏において同日発表

(現地時間)しています。

=======================================================      福島・宮城・栃木・千葉県の子どもの尿検査結果について
                                    2012.7.13
                福島老朽原発を考える会・放射能測定プロジェクト
                                         青木 一政
=======================================================

フクロウの会 記事
  

福島老朽原発を考える会(フクロウの会)はフランスの放射能測定NGO ACROと連携して、

福島県内および宮城・栃木・千葉各県の子どもの尿検査の放射能分析を行った。
今回の検査結果の分析からは次のポイントを指摘することができる:

● 事故後1年4カ月経過しているが、広い範囲でこれまでと同程度のセシウムが検出される。
● 継続検査でより確実な内部被ばく予防へつなげることができる。
● 同様な食生活パターンからは同レベルの体内セシウム量になる。
● 食材からの摂取だけでなく土ほこりなどからの吸入の可能性がある。


プレスリリース資料(pdf)をダウンロード

資料1尿検査結果一覧表(2012.2.27~6.15)をダウンロード



1. 検査の目的
(1) 2011年5月に開始した尿検査を継続し、尿検査の対象者、地域を更に広げて実態を把握する。
(2) 昨年以来の一連の検査で比較的高い測定結果が出た被験者のフォロー調査を行い生活パ

ターンとの関連を把握する。
(3) 生活パターン改善とフォロー検査で内部被ばく防止につながることを広く告知して、内部被ばく

予防、健康リスク低減に役立てる。

2. 検査対象


(参考:過去の検査対象)
これまでの尿検査対象 2011年5月末~2012年2月15日 延べ66人
詳細についてはパンフレット「続・子どもたちの尿検査から見えてきたもの」(福島老朽原発を考える会発行)をご覧ください。

3. 検査方法
2012年2月末~5月末に採尿(350~500ml)。
仏ACROで高純度ゲルマニウム半導体によるガンマ・スペクトロ・メトリにてガンマ線解析

4. 検査結果データ
- 別紙1「福島・岩手・宮城・千葉県の子どもの尿検査」参照 -


5. 検査結果のまとめ
(1) 検査対象者32名中12名の尿から放射性セシウムを検出した。検出レベルはセシウム134、137合わせて0.66~2.49Bq/Lである。このレベルは2011年5月末~2012年2月中旬のレベル(0.71~4.64Bq/L)と比べても同程度である。広い範囲で放射性セシウムの摂取・吸入による内部被ばくが起こっている。
(2) 今回の検査対象者のうち5名は過去の検査でセシウムが検出された者のフォローアップ対象者である。
フォローアップ対象者の全てが減少傾向を示しており3名は検出限界(0.2~0.4Bq/L)以下となった。
(3) 検出された被験者は宮城県(栗原市)、千葉県(松戸市)、栃木県(那須郡、芳賀郡)、福島県(福島市)
に在住である。これまでの調査と同様に広い範囲の子ども(一部大人も含む)の内部被ばくが確認された。
(4) 宮城県栗原市の5名は同程度のレベル(1.68~2.49Bq/L)で尿中セシウムが検出された。

6. 分析
(1) 継続検査でより確実な内部被ばく予防へつなげることができる。
今回のフォローアップ検査対象者にはフォローアップ3回目、4回目の対象者が含まれる。検査回数を重ねる
ことで、生活パターンの改善が充分か、すなわち追加的なセシウム摂取をしていないかどうかの傾向把握が
できることが分かる。
  
図1は23歳男性のフォローアップ検査の結果である(サンプルNo.120514U-2)。2回目検査で1回目検査より約10%程度低減したが減り方としては少なかった。3回目検査では検出限界以下となった。2回目と3回目検査の間の生活パターンの変化としては、①冬場で積雪のため毎週実施していたソフトボールの練習をせず。

②3~4月にかけて花粉症対策のためマスクを着用の2点があった。
尚、食事については1回目検査以降、食材を選んで購入、飲料水・調理水はミネラルウオーターを使用に変えていて大きな変化はない。

図2は17歳高校生(運動部)のフォローアップ検査の結果である(サンプルNo.120514U-1)。
1回目検査から4回目検査にかけて徐々に低下してきている。しかし生物学的半減期100日と仮定したシミュレーションと比較すると減少率が低く、0.6Bq/L程度で平衡状態となる傾向もうかがわせている。1回目検査以降、①食材を選んで購入、飲料水・調理水はミネラルウオーターを使用、②帰宅後すぐ食事をしていたのを、入浴してから食事に変更した。
しかし減少傾向からは食材等の他に未だ定常的にセシウムを摂取していることをうかがわせる。運動部で土ぼこりを吸い込んでいる可能性も考えられ、継続調査が必要である。

(2) 今回測定した宮城県栗原市の子ども5名全員から同程度のセシウムが検出された。
 120227U-1 ~ 120227U-5は宮城県栗原市在住の子どもである。尿中のセシウムレベルは1.68~2.49Bq/Lの範囲である。これまでの我々の測定による検出範囲(0.71~4.64Bq/L)と比べて、比較的狭い範囲に集中している(全体のバラツキの約20%の範囲)。
 この子どもたちの共通点は同一地域にすむ農家の子どもで、自家栽培の米、野菜を食べている。同様な
食生活パターンから同程度のセシウムレベルになっていることが推測される。


以上




※本件についての問い合わせ先
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)・放射能測定プロジェクト 青木一政
090-7245-7761 begin_of_the_skype_highlighting 090-7245-7761 end_of_the_skype_highlighting

QZL00322@nifty.com




【参考】
1. フランスの放射能測定NGO ACROについて
http://acro.eu.org 参照
2. これまでのフクロウの会の尿検査結果について
(1) 1回目記者会見(2011.6.30)
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/06/1010-b831.html
(2) 2回目記者会見(2011.9.7)
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/09/post-0cd0.html
(3) 3回目記者会見(2011.12.16)
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/12/post-2f31.html
(4) 4回目記者会見(2012.3.7)
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2012/03/post-8642.html
(5) 尿検査と生活改善で内部被ばく低減-一関の4歳女児のその後(ブログ記事)
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2012/04/post-56c0.html



=============
青木 一政
Kazumasa Aoki

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by y_csm521 | 2012-07-15 01:16 | 被曝

≪感情や根拠のない希望に流されずに、まず事実と向き合うことが必要だと思います。
 ・・・と言っても、非力は私に出来るのは、避難してきている方たちのサポート、保養プロジェクトへの応援、市民による放射能測定室@札幌の支援 ぐらいですが、続けたいです≫

子どもたちを放射能から守る会・福島 元代表の中手聖一さんがまとめた「福島県の子どもの病死者数」に関するデータ(2012年5月14日)です。

「福島県の子どもの病死者数」



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by y_csm521 | 2012-05-22 16:41 | 被曝

≪毎日たくさん情報が流れてきます。目にとまったふたつ、リンクします。by COSMOS≫

1)●医学のあゆみVol.41 
児玉龍彦
東京大学先端科学技術研究センターシステム生物医学ラボラトリー
(兼任:東京大学アイソトープ総合センター長)
“チェルノブイリ膀胱炎”―長期のセシウム137低線量被曝の危険性


2)
私設原子力情報室
私設原子力情報室 資料集・リンク集



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by y_csm521 | 2012-03-29 10:52 | 被曝


柏、岩手など 子供たちの尿からセシウム 「地元野菜を食べていた」

=『福島老朽原発を考える会・放射能測定プロジェクト』記者発表(3月7日 於参院議員会館)=

福島老朽原発を考える会(フクロウの会)ブログ記事

 食材による体内被曝は、NHK報道とはウラハラに深刻だった。『福島老朽原発を考える会・放射能測定プロジェクト』が、福島県、岩手県、宮城県、千葉県の子供たちの尿をフランスの独立系放射能測定機関ACROに送って調べたところ、21人中12人から放射性物質セシウムが検出された。
...
 『同測定プロジェクト』が昨年5月に福島県内の子供を対象に行った尿検査では10人中10人からセシウムが検出された。この検査以来ACROに月2回、子供たちの尿を送って解析を依頼している。尿は1検体につき500mlで、ACROは24時間かけて解析する。

 対象地域を広げたのは、昨年9月、岩手県一関市に住む4歳の女の子の尿からセシウムが4・64ベクレル/ℓ という高い値で検出されたのがきっかけだった。

 検出されたセシウム134、137の合計中、最小値は宮城県伊具郡9歳男児の0.79ベクレル/ℓ で、最大値は福島県福島市17歳男子の3.89ベクレル/ℓ 。(ACROの検出限界は0・3ベクレル/ℓ)

 ホットスポットの千葉県柏市では4歳の子供の尿から1・47ベクレル/ℓが検出されている。福島第一原発からの距離と空間線量がすべてではないことがわかる。

 『同測定プロジェクト』の聞き取り調査によると、セシウムが検出された子供たちは地元産や自家農園の野菜を食べていた。西日本や北海道で取れた野菜に切り替えたところ、セシウムは激減した。食生活パターンの改善である程度内部被曝を減らすことができるという。

 「ミスター100mSv」こと山下俊一・福島医大副学長が事実上率いる県の健康調査では検出限界が13ベクレル/ℓ となっている。閾値を高く設定しているため「被曝していない。大丈夫」ということにされる。

 セシウムは蓄積されれば心臓疾患や膀胱ガンを引き起こすとされる。そもそも体内にあるはずのない物質だ。行政が閾値を意図的に高く設定して「健康に問題ない」と言っても、世間は信用しない。親の不安は増すばかりだ。

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by y_csm521 | 2012-03-15 00:51 | 被曝

≪参加しているメーリングリストからの情報です。心配している方がたにとって、とても有り難い動きだと思います。こういう動きが広がって欲しいです。by COSMOS≫

日本ベラルーシ友好協会の佐々木正光さんから、
福島のお子さんをお持ちの方に届くようにと、拡散希望の情報です。

彼は、地震大国の日本の原発は必ず壊れると見込んで、
20年以上前から、ベラルーシ(チェルノブイリ原発から国境まで16km)への医療支援や、
医師を日本に招いての研修などを行い、情報交換を行ってきました。

福島県では、18歳以下全員の36万人を2年半かけて検査を一巡すると発表していますが、
検査内容は、甲状腺の超音波検査のみです。

秋田県大曲中通病院と秋田市中通病院では、
血液検査と触診を加えた、チェルノブイリで実践した3点セットを実施します。

早く検査を受けたい方、血液検査も受けたい方、
国や福島県とは違う基準や観点で検査を受けたい方などに、
この情報が届きますよう、転送その他、拡散をよろしくお願いいたします。

===============================

被爆かどうかで悩んでおられる方へ
NPO法人
  日本ベラルーシ友好協会
                    事務局長 佐々木正光

<甲状腺機能検査施設のご案内>
 
ついに被爆の有無の検査ができるようになりました。
1986年のチェルノブイリでも実施した甲状腺機能検査(3点セット)は実績ある検査方法の一つです。是非、ご利用ください。日本の未来に繋がります。
福島の知り合いにも知らせてください。

この検査で悪しくも「異常」が発見されましたらベラルーシへご案内します。
ベラルーシ国立医科大学が26年間の実績と経験とデータで完全サポートしてくれます。

当協会では1992年から20年間にわたってベラルーシの医師ら約70名を秋田へ招聘して研修を実施してきました。彼らは昨年の事故発生以来「これまでの恩返しを含めて是非恩返しをしたい。」とのメッセージを伝えて来ました。ベラルーシでは被ばくの可能性のある方をMINSKにて無料で診断・検査も受け入れてくれます。

当協会が責任を持って同行・案内しましょう。
万が一、人数が多くなればベラルーシから医師団を日本へ招聘することもできます。

要綱は以下のようになっています。疑問や問題がありましたらお知らせ下さい。広く国民の皆様へお知らせしてご安心をお届け下さい。

甲状腺機能検査は次3点セットです。
1、触診
2、スキャナー(超音波検査)
3、血液検査(T3.T4.TSH)

検査機関
(15歳以上)
秋田県大曲中通病院
1、検査日:
 平日の15時~16時の間に受け入れます。予約の上、ご来院ください。下記の記載です。
2、検査予約の受付時間:平日の9時~17時まで、担当者:小松田が受け付けます。
「甲状腺機能検査の予約をしたい」旨、電話でお話し下さい。
小松田が不在の時は、代わりの者が対応します。
電話0187-63-2131 事務 小松田

3、1日の受け入れ人員:4~5名程度
4、おおよその検査時間とその費用:1時間程度、自費で12,500円くらいです。
5、注意点・留意点:必ず健康保険証、一部負担の免除証明書(ある方)をお持ちください。

社会医療法人明和会
大曲中通病院
事務 小松田 精
TEL 0187-63-2131
FAX 0187-63-3901

(15歳未満)
わが、日本ベラルーシ友好協会役員の渡辺新先生(小児科長)です。
秋田市中通総合病院小児科
郵便番号010-8577 秋田市南通みその町3-15
TEL 018-833-1122  FAX 018-837-5836

検査3点セット(触診・スキャナー・血液検査)は保健診療範囲内で行うことができます。
例えば「甲状腺機能異常の疑い」といった病名を付けることで3点セット検査は行えます。
平日の午前中にいらしていただいて小児科受付をしていただければ、1時間半くらいで3つの検査を行うことができます。結果は翌日には、お知らせすることができます。


<問い合わせ先>
NPO法人
日本ベラルーシ友好協会
〒010-0921 秋田市大町3-2-44 2F
電話:018-862-9287.fax:018-862-9297
E-mail mandm@mandm-akita.com

*******************

<甲状腺機能検査の費用の一時立替について>

福島原発の強制退去などが原因で避難している方は「福島原子力損害賠償制度」の適
用がありますので、
受診後に請求するようになっております。
下記、書類を御準備のうえお手続き下さいますようご案内申し上げます。

1.検査結果報告書又は検査結果証明書
2.領収書

<問い合わせ及び相談窓口>
東京電力・福島原子力損害賠償相談センター
 0120-924-170
 0120-926-404


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by y_csm521 | 2012-03-12 00:36 | 被曝


(Shut泊の泉さんのメールの転送です。 COSMOS)

泉です。


NHKのこの番組が、現在の放射線量被爆の基準となるICRPの規定が、実はなんの科学的根拠もなしに、設定された者であることを報道しました。
これに対して、NHKに原子力村からの抗議が押し寄せています。市民から、この番組を作ったディレクターとNHKに、支援の声を届けませんか?
下記、FoEJapanの満田さんより。


NHKの「みなさまの声にお応えします」のページは下記です。
「みなさまの声にお応えします」

番組名:12月28日(水)午後10時55分~11時25分にNHK総合TV『追跡!真相フ
ァイル』で「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」
に関して、支持するような声を伝えたら、少しは原子力ムラのバッシングを緩和
できるのではないかと思います。番組は下記でみれます。

「追跡!真相ファイル」



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by y_csm521 | 2012-01-28 10:35 | 被曝


本日発売
旬報社 「内部被曝からいのちを守る」

原発が近いうちに全て停まる、とは、残念ながら思えない。
フクシマからの放射能汚染の広がりが、すぐに収まるとも、残念ながら思えない。

だったら
内部被曝を少しでも少なくする方法を
みんなで、責任を持って、本気で、
模索しなければならないと思う。

もちろん
原発をとめること
汚染の広がりをくいとめることをも
しっかり目指しながら。

この本、
買おうと思います。

(COSMOS)

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by y_csm521 | 2012-01-26 11:32 | 被曝
****TVのお知らせ****

NHKクローズアップ現代 
放送予定 2011年 9月26日(月)放送19:30~19:56
子どもを放射能から守りたい ~母親たちのネットワーク革命~(仮題)

NHK番組サイト

東京電力福島第一原発の事故から半年あまり。食品、土壌などから次々に放射性物質が検出される中、「子供を放射能から守りたい」と、30~40代のごく普通の母親達がネットワークでつながり活動している。
今や200余の団体、賛同者は1600人以上に発展。行政が測らない食品を独自に測定。
秋の運動会シーズンを前に、近隣市町村の母親達が連携して行政に働きかけ、校庭の除染を実現させる。更に、国が被ばくの上限として、内部・外部合わせて「生涯100ミリシーベルト」という基準を設けようとする中、母親達は、「子供だけは特別の配慮を」と公聴会に駆けつけ、国内だけでなく海外の専門家にも直接意見を聞き、政府の意見募集に積極的に投稿、今月末には厚労相にも直接訴える。立ち上がった母親達に密着。どうしたら子供を放射能から守れるか考える。

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by y_csm521 | 2011-09-26 00:04 | 被曝
鈴木かずえ@グリーンピースです。

福島のみなさんに知っていただきたいです。

週刊金曜日が報じてくださっていました。
IPPNW が8・26日首相に書簡ー1ミリに戻せと。
週刊金曜日ニュース

日本の許容線量設定に異議――国際医師会議が書簡提出
2011 年 9 月 13 日 4:25 PM 世界八三カ国、約二〇万人が加盟する「核戦争防止国際医師会議」(IPPNW)は八月二六日、菅直人首相(当時)に書簡を提出し、「政府機関が公衆の健康より政治的・経済的利益を優先してきたのではないかとの疑問が上がっている」として、厳しい調子で日本政府の原発対策の見直しを求めた。
 一九八五年にノーベル平和賞を受賞したIPPNWはこの書簡で、特に政府が「計画的避難区域」の設定基準として年間二〇ミリシーベルトの被曝線量を適用していることに対し、「深く懸念する」と表明。「自国の一般公衆にふりかかる放射線に関連する健康上の危害をこれほどまで率先して受容した国は、残念ながらここ数十年間、世界中どこにもない」と批判しながら、主に以下の緊急措置を求めている。

 (1)被曝の許容線量を、外部被曝と内部被曝の両方で年間一ミリシーベルトに早急に戻す。これは特に子どもと妊婦にとって重要だ。

 (2)汚染された地域の住民および福島第一原発の全作業員の包括的登録と、被曝の早期評価・生涯にわたる長期的健康調査を実施すること。

 (3)放射線防護策実施に当たっては避難しか方法はなく、事故現場から八〇~一〇〇キロ圏内で避難者に対する援助策も含めた避難計画を立案・実施すべきだ――。

 一方、文部科学省はやはり八月二六日に、「福島県内の学校の校舎・校庭等の線量低減について」と題した「通知」を発表。「(夏休み明けは)原則年間一ミリシーベルト以下とし、これを達成するため、校庭・園庭の空間線量率については、児童生徒等の行動パターンを考慮し、毎時一マイクロシーベルト未満を目安とします」としている。

 だが、電離放射線障害防止規則などにより、一般人の立ち入りと一八歳未満の労働が禁じられている「放射性管理区域」の数値は、毎時〇・六マイクロシーベルトだ。今回の「毎時一マイクロシーベルト未満」はそれよりも高い。しかも「通知」では、「仮に毎時一マイクロシーベルトを超えることがあっても、屋外活動を制限する必要はありません」などと、不必要な被曝の危険性を考慮していない。IPPNWが求めた一ミリシーベルトとは依然大きな差があり、今後も国際的な非難を招きそうだ。




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鈴木 かずえ
国際環境NGO グリーンピース・ジャパン
エネルギー/核問題担当
Kazue Suzuki Nuclear/Energy campaigner
Greenpeace Japan
Tel:+81-3-5338-9800
Fax:+81-3-5338-9817
Mobile:+81- 80-3017-0046
Email: kazue.suzuki@greenpeace.org
グリーンピースジャパン公式サイトTwitter: gpjTweet
グ リーンピースは、福島県で放射能調査をしています
個人のみなさま、ご寄付をお願いします
寄付はこちらから
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by y_csm521 | 2011-09-17 11:00 | 被曝
Peace Philosophyより。

山下俊一、児玉和紀らを委員とする〔福島県「県民健康管理調査」検討委員会〕の報告書に対して、ECRRのバズビー博士は「科学とはほど遠いもの」と具体的な事実をあげて指摘しています。

これは「まともな疫学調査ではない」、委員会は「最初から、放射線被ばくによって病気が増えるはずがないと決めつけて」おり、「これは科学ではない…推論科学でさえない」ときびしく批判して、日本もチェルノブイリ後の「旧ソ連の戦術」を踏襲しようとしていると警告しています。

さらに、「これは純然たるごまかし以外の何物でもなく、検討委員会のメンバーは、全員法廷に召喚して弁明を行わせ反対尋問を行う必要があ」ると、市民の立場からきびしく糾弾しています。

この文書は、今後の市民の闘争の画期をなす重要文書と思います。ぜひ予定されている「国際専門家会議」にもぶつけてほしいと思います。


原文:福島の破局的事故の健康影響-福島県「県民健康管理調査」検討委員会のプロジェクトと報告書についてのコメント-
註:貴重な図表は残念ながら掲載できません。ぜひこの原文を参照ください。

=====以下転載======

Thursday, September 08, 2011
クリス・バズビー: 福島県「県民健康管理調査」検討委員会のプロジェクトと報告書についてのコメント

Chris Busby's Comments on Fukushima Prefecture's People's Health Management Survey

http://peacephilosophy.blogspot.com/

クリス・バズビー

グリーン・オーディット;臨時論文2011年

アベリストウィス、イギリス、2011年8月27日

【翻訳: 鈴木宏子、松崎道幸(監訳)】


●コメントを出すに至った経緯

 日本の京都を本拠地として活動しているグリーン・アクションから、『平成23年度第3回福島県「県民健康管理調査」検討委員会次第』の英語訳が届きました。以下に2011年7月24日に福島県本庁舎で行われた会合の議事録とこれに付属する資料[1]についてのコメントを記します。

●人体汚染の測定結果について

 『平成23年度第3回福島県「県民健康管理調査」検討委員会次第』[1]の3~6ページ(日本版では4~8ページ)には、109人を対象にしたと思われる被ばく調査の測定結果が載っています。ここでは(1)セシウム137とセシウム134の核種をホールボディカウンターで測定した結果と、(2)尿サンプル中に含まれるセシウム137とセシウム134、ヨウ素131を測定した結果が記されています。ホールボディカウンターによるセシウム測定の結果からは、検出限界(320ベクレル)から3500ベクレル程度の被ばくが読みとれます。しかし度数分布を示す柱状グラフはなく、4ページ(日本版では5~6ページ)のセシウム137とセシウム134の相関関係を示す図表にはデータ点が35点しかありません。3ページ(日本版では4ページ)のグラフによれば109人の住民が検査を受けたはずなのに、これはおかしいのではないでしょうか。それにそもそもこの場合、被ばく量の分布を示すのですから度数図として示すべきなのです。同様に、5ページ(日本版では7ページ)の尿についての結果も、セシウム137では23点、セシウム134では26点しかデータ点がありません。

 ヨウ素の測定結果や甲状腺部スキャン検査結果についても触れられていません。その上、危険な核種であるストロンチウム90、ストロンチウム89、バリウム140、トリチウム、炭素14、硫黄35、ウラン238、ウラン235、プルトニウム239も測定されていません。

 以上、『平成23年度第3回福島県「県民健康管理調査」検討委員会次第』の内容については一見しただけで

(1) 記述が科学的に不適切。
(2) 79人分のデータが示されていない。
(3) 甲状腺のガンマ線スキャンが行われたがその結果が示されていない。
(4) アルファ線およびベータ線を出す核種の測定が行われていない。

ということが言えます。

 つまりこれらの測定結果はいずれも「科学とはほど遠いもの」として破棄すべきでしょう。

●原子力発電推進派に都合のよい解釈がなされている点について

 測定結果にはさほど紙面がさかれていないのに、誤ったコメントやひどく危険な方向に捻じ曲げられた「科学的説明」が長々と述べられています。いくつか例をあげてみます。

▼ 7ページ(日本版では8ページ)
 この表には「100mSv以下:がんの過剰発生が認められない」と書かれています。これは事実に反し、がんの過剰発生を裏づける例が科学論文にいくつも示されています。体内に入った放射性核種によって被ばくした場合、吸収線量が0.1mSvと非常に低くてもがんの過剰発生が見られます[2]。10mSv被ばくした子どもではがんの過剰発生が40%におよぶという研究もいくつかあります[3]。チェルノブイリ事故後では、2mSv以下だったと判定されている被ばく量でもがんの過剰発生が認められているのです[4]。これについての詳細はECRRによる2009年と2010年の報告書を参照して下さい[5,
6]。

▼ 8ページ(日本版では8ページ)
 「放射線量とがん」以下の文章でも100mSv以下の被ばくでがんが増加するかどうか述べられていますが、やはり正しくありません。これは原子爆弾の調査から得られた結論ですし、広島と長崎に落とされた原爆の犠牲者の受けた被ばくのうちどれくらいが内部被ばくであるかが不明だからです[6,
7]。外部被ばくでも内部被ばくでも線量が同じならばリスクは同じという見解には科学的根拠はなく、むしろ全く反対なのです[2, 6]。

▼ 16、17ページ(日本版では15~16ページ)
 『(16ページ)…東京電力福島第一原発事故による放射線の健康影響については、現時点での予想される外部及び内部被ばく線量を考慮すると極めて少ないと考えられます。しかしながら、チェルノブイリで唯一明らかにされたのが、放射性ヨウ素の内部被ばくによる小児の甲状腺がんの増加であったことから…』『(17ページ)…チェルノブイリ原発事故で唯一明らかにされたのは、放射性ヨウ素の内部被ばくによる小児の甲状腺がんの増加のみであり、その他の疾病の増加については認められていません。』というくだりがあります。これら見解は明らかにまちがいです[4-6]。また何の調査もしないうちから結論を決めてかかっています。

●セシウム137の吸収線量の計算について

 福島県民の被ばく量は、外部被ばくと内部被ばくの両方を明らかにして計算すべきと考えます。外部被ばく量がどれくらい増加したかについては、かなり簡単に計算することができます。平均超過外部線量率がわかっているためです。つまり、当初はヨウ素が原因で平均超過線量が高く、次いでセシウムによる表面汚染から一定の被ばくを受ける環境に1年いたとすると、1μSv/h、すなわち9mSvの被ばく量となります。ところで福島県当局が内部被ばくを判定するために用いたのは、セシウム134、セシウム137、ヨウ素131です。そしてICRPの線量係数による吸入および経口摂取モデルから内部線量を計算しています。核種としてセシウムとヨウ素を採用しているのは、セシウムとヨウ素が強力なガンマ線を出すために比較的計測しやすいからです。

その例として、以下の図1に、福島原発の原子炉から100km離れた地点を走っていた車のエアフィルターを検査して得られたガンマ線スペクトルを示しました。さらに表1にICRPの線量係数とECRRの線量係数の比較を示しましたが、この表を見ると、セシウムの線量係数よりも、福島原発から放出された他の核種(特にアルファ線を出すウランとプルトニウム、またストロンチウムなど)の線量係数のほうがずっと高いことが明確にわかると思います。

 もちろん福島県当局は、これを承知の上でこの報告書を作成したのにちがいありません。上で取り上げた事情や、他の核種による内部被ばくにまったく触れていないのはそのためです。それに体内に取りこんでしまった放射性微粒子から様々な種類の被ばくを受けるという事実(こうなると吸収線量という考え方は適用できません)を問題にすらしていません。ECRRでは内部被ばくに20倍から1000倍の重み付けをしています。


図1.福島第一原発から100kmの地点の自動車のエアフィルターから回収された汚染粒子のガンマ線スペクトル.セシウム134のピークが明確に描記されている.

(註:グラフはMLでは掲載できないので、原文を参照してください。)

原発事故による放射線被ばく問題は、このようなやり方で収拾されてきました。チェルノブイリ事故の時にIAEAが行ったように、被ばく量をセシウム137だけに限定して、ICRPの線量係数を用いて計算されることになります。この報告書には、ホールボディカウンターで最大3500ベクレルのセシウム137が検出されたと述べられています。セシウム137のICRP線量係数(表1)は、3.9×10-8ですから、(50年間の)実効線量は0.13mSvとなります。これは自然放射線量の10分の1以下の線量です。福島県当局はこのようなわずかな被曝で健康被害が起きるはずがないと言うでしょう(すでに言っていますが)。これも事実を隠ぺいする手法の一つです。しかし、もしホールボディカウンターで計測された人が計測値の10分の1の線量のプルトニウム239とウラン238を体内に取り込んでいたなら、どうなるでしょう。プルトニウムとウランはアルファ線を出す核種なので、ホールボディカウンターでは線量を測定できません。350ベクレルのプルトニウム239は350×6×10-4=210mSv(ICRPおよびECRR)、350ベクレルのウラン239はICRPの線量係数で2.8mSv、ECRRで 280mSvの被ばくを成人にもたらしま
す。これらの物質は尿から簡単に検出できますが、そのような測定が行われたという記録は見当たりません。

表1 ICRPおよびECRRの吸入線量係数Sv/Bq;成人および5歳児

(註:この対照表も原文を参照してください。)

●県民健康管理調査(報告書9ページ以降参照)

汚染地域に住む県民の健康調査を担う県上層部のチームが適切な健康調査項目を設定せずに、主に心理的精神的問題に的を絞った調査を行おうとしているのは実に奇妙です。しかしながら、その理由はこの管理調査と言う名称に如実に示されています。疫学調査ではないのです。このような調査内容にした理由について当局は次のように主張しているのです。

1.被ばく線量は少ないため、ガン、白血病およびその他(心臓病、脳卒中、体調不良、早老化、消化器疾患、先天性疾患、生殖障害など)の病気は発生し得ない。

2.これらのことはチェルノブイリにおける(バイアスに満ちた恣意的な)研究調査ですでに分かっている。また世界保健機関の分析も参考にしている(世界保健機関は、核エネルギー推進を使命とするIAEAの従属機関である)。

3.したがって、1に列挙した健康影響が日本の他の地域よりも福島の汚染地域で増加するかどうかを調査する必要性は存在しない。

4.調査で得られた結果は疫学的証拠とはなりえない。何故なら、これは疫学調査ではないからである。たとえ健康影響が増えたという逸話的事象が発生したとしても、それは、放射線恐怖症によるものである。心理的精神的問題は住民の精神状態を調査してカウンセリングを行うことで解決されるだろう(18ページ)。

5.超音波による詳細な妊婦健診(19ページ)により障害のある胎児の妊娠中絶が可能となり、これにより先天奇形の発生率を低下させることができるだろう。

6.このようにして、今回の大事故の真の健康影響を管理することが可能となる。

この健康管理調査の概要から、以上のことが明らかに読み取れます。まともな疫学者なら、速やかに、ガンと白血病の発生率、心血管疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、生殖障害、免疫疾患、出生関連疾患、乳児死亡率などに関する健康状態についてのベースライン指標を明らかにするための適切な科学的調査の準備を行うでしょうが、健康管理調査検討委員会は、まったく疫学的調査を行おうとしていません。

まともな疫学研究者なら、今後住民を追跡して、病気が増えないかどうかを明らかにしようとするでしょう。しかし、検討委員会は、最初から、放射線被ばくによって病気が増えるはずがないと決めつけています。これは科学と言えません。

また、健康被害が起こるはずがないという推論自体が、放射線被ばく状態の不完全な評価に基づいているのですから推論科学とも言えません(広島の原爆被ばく被害との誤った比較を別としても)。

これは純然たるごまかし以外の何物でもなく、検討委員会のメンバーは、全員法廷に召喚して弁明を行わせ反対尋問を行う必要があります。


●結論

この健康管理調査に関する文書は、県当局が放射線被ばくの健康影響を隠すための計画を推進する立場にあることを早々と示す衝撃的なものです。以前の(チェルノブイリの:訳者加)経験から、以下に示す様々な方策が講じられるだろうと予測できます。

(1) 放射線曝露量を少なく見積もる
(2) 被ばく核種をセシウムとヨードだけに限る
(3) 健康影響を調査しない
(4) いかなる健康被害も精神的なものであると言い逃れる

日本もソ連と同じ対処をすることがはっきりしました。チェルノブイリ事故後に駆使されたすべての戦術が福島で再び行われています。


●勧告

1.「県民健康管理調査」検討委員会は、法廷で心神喪失および共同謀議の有無について審問を受ける必要がある。

2.当局とつながりのない独立した機関による健康調査を実施すべきである。

3.アルファ線発生核種およびオートラジオグラフィーによる粒子検査などの生体資料に関する独立した計測を行うべきである。


C. Busby


引用文献 (註:(1)~(7)まですべて英文のため省略いたします。原文を参照願います。)


(以上転載終わり)

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by y_csm521 | 2011-09-10 09:42 | 被曝