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COSMOSの原発関連ニュースメモ

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毎日たくさん流れてくる原発関係のニュースの個人的なメモです。

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すでにECRRのバズビー博士ほか多くの研究者が、低線量被ばくにおいても「がんや白血病」以外の多様な疾病(とくに心臓病など)が発生していることが指摘されています。その先がけとなる本格的研究論文の日本語訳を田中泉さんが提供してくれました。

バンダシェフスキー教授は、とくに食品体内摂取からのセシウム137による傷害プロセスは「多くの生命維持に重要なシステムの組織的・機能的障害を誘発する。その主たるものが心臓血管系である。」と(その他の臓器・内分泌系などについても)科学的に論証し警告しています。「住民の死亡率が出生率を2倍以上上回るという、(ベラルーシにおける)人口統計上の大惨事」が結論です。

Peace Philosophyからの転載ですが、メール表題を分かり易く「セシウム137による多様な病理的変異の研究」日本語訳とさせていただきました。表題・本文は以下のとおりです。

Peace Philosophy
たくさんの図表によって論証されていますので、それらを掲載できないのは残念ですが、本文だけでも趣旨は理解できると思います。是非、サイトから貴重な図表を確かめてお読みくださることをお薦めいたします。

======以下、転載======
Thursday, September 29, 2011
■チェルノブイリ事故による放射性物質で汚染されたベラルーシの諸地域における非ガン性疾患 Y・バンダシェフスキー教授 Non-cancer illnesses and conditions in areas of Belarus contaminated by radioactivity from the Chernobyl Accident: Prof. Yuri Bandashevsky Click here to open the original text in a PDF file.

ユーリ・バンダシェフスキー教授は、チェルノブイリ事故汚染によるベラルーシ地域の汚染被曝の影響について広範囲な研究を行ったベラルーシ人の科学者です。その功績に対して2009年欧州放射線リスク委員会(ECRR)レスボス会議からエドワード・ラッドフォード記念賞を授与されています。この受賞にあたって博士が寄与した、放射線核種のセシウム137の内部被曝による非ガン性影響に関する論文の日本語訳をご紹介します。

バンダシェフスキー教授は豊富な実験データを提示し、「セシウム137が人体に与える影響の特徴は、生命維持に重要な臓器や臓器系統の細胞内の代謝プロセスの抑制だとみられる」とまとめています。さらには「セシウム137により人間や動物の体内に引き起こされる病理的変異をすべてまとめて“長寿命放射性物質包有症候群”(SLIR)と名付けることもできそうである。」といい、その症候群は心臓血管系、神経系、内分泌系、免疫系、生殖系、消化器系、尿排泄系、肝臓系における組織的・機能的変異によって規定される代謝障害という形で表れると書きます。

SLIRを誘発する放射性セシウムの量は年齢、性別、その臓器の機能的状態により異なることを明記したうえで、「子どもの臓器と臓器系統では、50Bq/kg以上の取りこみによって相当の病的変化が起きている。しかし、10Bq/kg程度の蓄積でも様々な身体系統、特に心筋における代謝異常が起きることが報告されている。」という指摘を行っています。

バンダシェフスキー教授は2001年、ベラルーシ政府によって8年間の刑期で投獄されました。これは表向きには収賄容疑でしたが、国際的な人権団体であるアムネスティ・インターナショナルが同氏を「良心の囚人」(暴力を用いていないのに、自らの信条や信仰、出自、肌の色などを理由に、政府によって拘禁されたり自由を制限されたりしている人)と認定し、釈放を求めるキャンペーンを行った結果、2005年に釈放されました。

(田中泉 記)
参考:アムネスティインターナショナル

=====以下本文=====

■チェルノブイリ事故による放射性物質で汚染されたベラルーシの諸地域における非ガン性疾患 ユーリ・バンダシェフスキー教授
ミコラス・ロメリス大学(リトアニア、ヴィリニュス)

生態学的な環境は人体に影響をあたえ、人間社会の発展を支える。世界で環境保護(そして人々の健康)に関してかなりの全体的進歩があったことを見ようともせずに深刻な環境問題を抱えている国々がある。その先頭を行くのが旧ソ連諸国である。旧ソ連政権は、西側諸国の軍事的・経済的発展に追いつき追い越せという願望のあまり新しい産業技術を導入したが、それは環境、ひいては人びとの健康に致命的な影響を残した。何よりもまず、ソ連による核実験について考える必要がある。

1960年代以降、ベラルーシ、リトアニア、ラトヴィア、エストニア、ウクライナ、ロシアにまたがる広範な範囲が放射性物質で汚染されたのがその直接的な影響である。これらの国に住む人々は放射性物質があることに関して何の情報も持っていなかったので、当然その影響から身を守ることができなかった。

●ベラルーシにおける放射線と生態系にかかわる問題

1960年代初頭以降、これら旧ソ連諸国の住民が消費する食材から放射性核種セシウム137が非常に多く検出されている。[1]
チェルノブイリ事故によるベラルーシの汚染は有名だが(図1)[訳注:図1は見当たらず]、対してそれ以前に核実験の放射性降下物(フォールアウト)による汚染があったことはあまり知られていない。図2.2~2.4に旧ソ連における汚染の証拠資料をいくつか提示する。図2.2は、チェルノブイリ事故が起きる前の1960年代、セシウム137のレベルは非常に高かったが、1963年に大気圏核実験が禁止された後は着実に減っていった様子を示している。

たとえば、ベラルーシやバルト諸国の人びとが日常的に摂取する産品のうち、高レベルのセシウム137が含まれていたものの1つが牛乳である。[図2-3は]1967年から1970年にかけての「牛乳-セシウム 汚染地図」である。放射性核種セシウム137が最も多く観測されたのはベラルーシ共和国ゴメリ地方だった。

図2.1 1987年のベラルーシにおけるセシウム137の汚染状況
図2.2 村人たちの1日の食物摂取量あたりのセシウム137含有量(Marey A.N.ら、1974年)訳注:1ベクレル(Bq)=27ピコ
キュリー(pKu/pCi)
図2.3 1960年代ベラルーシのさまざまな地域における牛乳中のセシウム137含有量(pCi/l)
(紹介者註:地図および図表は掲載できませんでした。サイト原文を参照ください。以下同。)

1986年のチェルノブイリ原発事故は、多くの欧州諸国の住民、とくにベラルーシ共和国の住民に対し、すでに存在していた放射性物質の影響をいっそう強めた。
チェルノブイリ事故後、1992年*のベラルーシにおける放射性核種セシウム137の沈着量を示す地図(図2.1、図2.4)[訳注:図2.1は1987年の地図である] は、1960年代のベラ
ルーシにおける同様の放射性核種沈着の地図にほぼ符号している(Marey A.N.ら共著1974年)。1986年のチェルノブイリ事故
後、ベラルーシなどの国の人びとの健康に放射線が与えた影響について語ることができるようになったが、これはひとえに西側諸国の大衆の関心が高まったことによる。

1986年4月26日のチェルノブイリ事故は、その規模と影響からみて人類史上最大の人災と考えられている。その社会的・医学的・生態学的影響は、詳細な研究を要する。ベラルーシは欧州全体で最大の被害をこうむった国だ。チェルノブイリ原発4号炉で起きた事故の結果大気中に放出された放射性物質の約70%はベラルーシ共和国の領土の23%以上に当たる部分に降下し、そこを汚染した。

この地域では現在、子ども26万人を含む約140万人の住民が暮らしている。いまだに放射能汚染について大きな問題を抱えている地域が散見される。最も危険なのは放射性物質セシウム137とストロンチウム90を含む食材の摂取である。これらの放射性核種が内部被ばくに寄与する割合は70-80%に達する(バズビー&ヤブロコフ 2009年)。死亡率の上昇と出生率の低下により、
1993年以降のベラルーシの人口は、2002年は-5.9‰、2003年は-5.5‰、2005年は-5.2‰と、マイナス傾向になっている。

図2.4 1992年のベラルーシにおけるセシウム137の沈着地図
図2.5 ベラルーシ共和国 住民1000人当たりの死亡率と出生率


図2.6 ベラルーシ共和国人口指数、1950-2004
図2.7 ベラルーシの各地方における住民死亡率の推移
図2.8 ベラルーシの死因構成、2008年[訳注:外部要因とは事故・犯罪死など]

ベラルーシの住民の死因のうち主なものは心臓病と悪性腫瘍である。最大死因である心臓病が統計的に有意な増加を示していること、中でもチェルノブイリ原発事故の後処理に関わった人びとの間で増加していることには不安を禁じえない(図2.9)。
食物から永久的・慢性的に摂取される状況下において、放射性核種セシウム137は甲状腺、心臓、腎臓、脾臓、大脳など、生命活動のために重要な臓器に蓄積される。これらの臓器が受ける影響の度合いは様々である。

図2.9 ベラルーシ共和国における心臓病患者数推移
図2.10 ベラルーシ共和国 住民10万人あたりの悪性腫瘍発生率
図2.11 ベラルーシにおける甲状腺がん新規発生数の推移
キー: 1 ?心筋, 2 ?脳, 3 ?肝臓, 4 ? 甲状腺, 5 ?腎臓, 6 ?脾臓, 7 ?骨格筋, 8 ?小腸
図2.12 1997年及び1998年に行われたゴメリ地方住民の死体解剖時の放射測定データによる成人(青)と子ども(赤)の臓器別セシウム137含有量

セシウム137の取りこみにより、高分化細胞の代謝障害と変性・類壊死性のプロセスが進行する。それらの傷害の重症度は、生体内および上に挙げた臓器内のセシウム137濃度によって左右される(セシウム濃度の関数である)。傷害プロセスの強度ともたらされる組織傷害は並行する。通常、いくつかの臓器が同時にその有毒な放射線の影響にさらされると、全般的な代謝障害が誘発される。注意すべきなのは、生理的状況下において細胞増殖が無視できるほど少ないか全く起きない臓器や組織(例:心筋)が最も被害をこうむることである。

生体内に蓄積された場合、セシウム137は代謝のプロセスを阻害し、細胞膜の構造に影響を与えるとみられる。このプロセスは多くの生命維持に重要なシステムの組織的・機能的障害を誘発する。その主たるものが心臓血管系である。心筋における組織的・代謝的・機能的変異は放射性セシウムの蓄積と相関関係にあり、その毒性の影響を証明する。エネルギー産生系システムとミトコンドリア系システムが侵される。セシウム137の蓄積量が増えることによって細胞において重大かつ不可逆的な変化が起こると、類壊死のプロセスが発生する。エネルギー不安定性の影響でクレアチン・フォスフォキナーゼという酵素の抑制が表れる(図2.14)。

図2.13 45Bq/kg の放射性セシウムを取り込んだラットの心筋細胞中のミトコンドリアの集積 Uv.30000 [訳注:細胞内の縞模様の構造が
ミトコンドリアであるが、正常細胞よりも密度と大きさが増えている。]
キー: 1 - アルカリ性フォスファターゼ, 2 -クレアチン・フォスフォキナーゼ(р <0,05)
図2.14  実験動物の心筋細胞における酵素活性の変化(コントロールを100%として表示)

セシウム137の影響が最も激しく現れるのは、成長中の生体の心臓血管系である。小児の心筋における10Bq/kg以上の放射性セシウム蓄積は、電気生理学的な諸プロセスの異常をもたらす。1986年以降に生まれ、セシウム137による地表汚染が15Ci/ km2(訳注:55万5千Bq/㎡)以上蓄
積する地域で継続的に暮らしてきた人びとには、心臓血管系の深刻な病理的変異を反映する症状と心電図異常が現れる。学齢期の児童では、放射性核種セシウム137の取りこみにより、心拍の障害をもたらす心筋の電気生理的な障害が引き起こされる。生体内の放射性核種量と不整脈発生率との間には、明らかに相関関係が見受けられた(図2.15)。

図2.15 ECG変異が見られなかった小児の割合。スペクトロメータによる体表面セシウム137量別。(バンダシェフスキー&バンダシェフスキー)
図2.16- 43歳のドブルシュの住民の心筋の組織像(突然死のケース)
心臓内の放射性セシウム蓄積-45.4Bq/kg びまん性心筋細胞溶解、筋線維間浮腫、筋線維断裂が見られる。HE染色。倍率125倍。
図2.17 900Bq/kgの放射性セシウムが検出されたアルビノラットの腎臓の組織像。空洞の形成をともなう壊死および糸球体の破壊、および尿細管上皮の壊死と硝子化変性、HE染色。倍率125倍。

症状はかなり臓器毎に特異である。図2.17は腎臓における影響を示している。微小循環系の組織構造が異なるため、放射線被ばくによる病理変化も臓器によって異なる特徴を示す。腎臓の放射性疾病でネフローゼ症候群が伴うことはごく稀だが、通常の慢性糸球体腎炎に比べて重く、経過が早いという特徴がある。後者の場合、悪性がしばしば早い時期から発症することが多い。2-3年のうちに放射性腎臓障害は慢性腎不全や脳卒中、心臓病などを併発するようになる。生体中に代謝性に蓄積し、それが心筋やその他の臓器に有毒な影響をもたらし、高血圧を発症させることに加え、腎臓の破壊は、セシウム137の主要影響の1つである。

ゴメリにおける突然死の89%はこの種の全般的な臓器の破壊を伴っており、その状態は生前には記録されていなかった。また肝臓の深刻な病理的変化も重要である。肝臓において顕著な細胞蛋白の破壊と代謝性変容を伴う中毒性変性が進行すると、類脂肪物質が生成され、それが脂肪肝や肝硬変などの深刻な病理的進展をもたらす(図2.18)。

図2.18 40歳のゴメリ住民の肝臓の組織像(突然死)
肝臓への放射性セシウム蓄積-142.4Bq/kg
脂肪・蛋白変性、肝細胞壊死。HE染色。倍率125倍。

内分泌系もまた、取り込まれたセシウム137の影響にさらされる。それから副腎も取り込まれたセシウムに影響を受けると見られる。コルチゾールレベルは体内セシウム濃度に左右される。母親の胎内(特に胎盤)に相当量の濃縮されたセシウム137が蓄積されていた新生児においては、コルチゾール生成の変異が特に顕著にみられる(図2.19)。これらの胎児たちは子宮に適応できないことでよく知られる。この影響は、セシウム137が与えられた母親を持つラットにみられる(図2.19、2.20)

キー:胎盤におけるセシウム137濃度: グループ 1 ? 1-99
Bq/kg; グループ 2 ? 100-199 Bq/kg; グループ 3? >200 Bq/kg.
図 2.19 -セシウム投与群(テスト群)、非投与群(対照群)にみられる母親と胎児の血液中のコルチゾール濃度

女性の生殖系の疾患は内分泌系統の異常で起きる。放射性セシウムはまた、妊娠可能な女性では性周期のさまざまな時期における黄体ホルモン-女性ホルモンのアンバランスの原因ともなる。これが不妊症の主たる要因となる。胎盤その他の内分泌系の臓器に取り込まれた放射性セシウムは、母親の生体にも胎児にもホルモン障害を増加させる。

特にセシウム137の濃度が高まるとテストステロンや甲状腺ホルモン、血液中のコルチゾンの含有量も増加する。放射性セシウムにより母子の生体内でホルモンバランスが乱れると、妊娠期間が遷延し、分娩合併症と新生児の発育障害が増加する。母乳を与える場合、放射性セシウムは子の生体中に移行する。従って、母親の放射能が減った分、子の生体はセシウム137により汚染される。この新生児期にからだの諸器官が形成されるが、放射性セシウムは子の生体に対して極めて否定的な影響を与える。

放射性元素の取りこみに最初に反応するのが神経系である。28日間オート麦を介して放射性セシウムを40-60Bq/kg投与したラットでは、脳の様々な部位、特に大脳において、モノアミンおよび神経刺激性のアミノ酸の生合成に顕著なアンバランスが起こる。これは平均致死線量(訳注:細胞の生存率を37%まで減らす線量。哺乳類では1~2Sv)あるいはそれを越える線量に被ばくした場合に見られる現象である。このことは自律神経の様々な障害に反映される。

図2.20セシウム137を投与された母体から生まれたラットの胎児




放射線汚染地域に住む児童に白内障が増加した件についても触れられるべきだ。この疾患の検出頻度は、他の疾患と同様に、生体内の放射性核種セシウム137の量と直接関係性がある(図2.21)。

図2.21生体内のセシウム137(Bq/kg)の平均的なレベルとゴメリ地方ヴェトカ地区の子どもの白内障発症率増加の関係(ユーリ・バンダシェフスキー共著、1997、1999)

まとめると、長寿命の放射線核種セシウム137は、多数の生命維持に重要な臓器や身体系統に影響を与える。その結果、放射性セシウムの濃度に依存するプロセスとして高分化細胞が悪影響を受ける。エネルギー産出系統の破壊を基盤にしたこのプロセスは、蛋白の破壊へとつながっていく。この繋がりにおいて、セシウム137が人体に与える影響の特徴は、生命維持に重要な臓器や臓器系統の細胞内の代謝プロセスの抑制だとみられる。これは毒性組織(窒素化合物)の直接的な影響と効果、および心臓血管系の障害による組織発育の阻害とによるものである。

セシウム137により人間や動物の体内に引き起こされる病理的変異をすべてまとめて「長寿命放射性物質包有症候群」(SLIR)と名付けることもできそうである。この症候群は生体に放射性セシウムが取り込まれた場合に表れる(その重症度は取り込まれた量と時間で決まる)。

そして、その症候群は心臓血管系、神経系、内分泌系、免疫系、生殖系、消化器系、尿排泄系、肝臓系における組織的・機能的変異によって規定される代謝障害という形で表れる。SLIRを誘発する放射性セシウムの量は年齢、性別、そしてその臓器の機能的状態により異なる。子どもの臓器と臓器系統では、50Bq/kg以上の取りこみによって相当の病的変化が起きている。しかし、10Bq/kg程度の蓄積でも様々な身体系統、特に心筋における代謝異常が起きることが報告されている。


●結論

チェルノブイリ原発事故から23年、長期間に渡って放射性物質に汚染された地域に生活しこれらの放射性核種を摂取してきたベラルーシ共和国の住民たちは、心臓病と悪性腫瘍の発症リスク増加に見舞われてきた。これらの病気が事故後23年間着実に増加し続けたことにより、住民の死亡率が出生率を2倍以上上回るという、人口統計上の大惨事といえる状況がもたらされた。現在の状況は、チェルノブイリ事故の被害を受けた地域に暮らす市民の健康を守るための対策を速やかに講ずるための国レベルおよび国際レベルの決断を必要としている。
[1] (Marey A.N. 共著 1974年、ルシャーエフA.P.共著 1974年、テルノフV.I., グルスカヤN.V. 1974年).


翻訳:田中泉 翻訳協力:松崎道幸


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by y_csm521 | 2011-09-29 23:50 | チェルノブィリ

福島第一原発事故の後、とめていた原発を初めて再稼働させてしまう
北海道の泊原発再運転許可について、遠く鎌倉から、日本全国のグループと連名で
高橋はるみ知事に対して抗議文が送られました。
今、「抗議文・その2」を送る準備がされています。

北海道が放射能で汚染されたら、日本全体にとっても重大なことです。
全国からこのような抗議が来ているのだから
北海道の人たちは、もっとがんばらなきゃ、と思いました。
以下、下から

1)「抗議文・その1」既に送られている
2)それに対する、北海道の回答
3)「抗議文・その2」現在送付準備中

言葉に力が感じられる抗議文だと思います。 (COSMOS)

************************************

高橋はるみ知事へ

泊原発3号機の再運転を許可したことへの抗議文・その2

 私たちは、8月24日にメールにて抗議文を出させて頂き、8月末までにお返事をお願い致しました。一週間遅れても、お返事を頂けたこと自体は評価しております。しかしそのお返事はいわゆる役人言葉であり、高橋知事のものではありませんでした。また内容にも非常に落胆させられました。質問をはぐらかされた、との感は否めません。そこで、ことの重要性を認識して頂きたく、抗議文を再提出させて頂きます。


 高橋知事の立候補時のマニフェストには、「はぐくみ、伝える。50年、100年後の北海道への『贈りもの』ー未来を担う子どもたちを安心して育てられる環境をつくります」とあり、「子どもたちの森林・水環境を守る」というのも出てきました。泊原発3号機運転再開の決定をされましたが、このマニフェストを守っているとお考えですか?今回は高橋知事ご本人からのお返事をお待ちします。政治家としての説明責任を果たしてください。マニフェストは高橋はるみ氏が立候補時に掲げた約束ではありませんか。職員ではなく、氏自身がお答えになるべきです。その点を多くの全国の市民が注目しています。


以下は、この質問をさせて頂かねばならないと考えた理由です。(最初に出させて頂いた8月24日付メールもどうか読んで下さい)

1)泊原発3号機の運転再開は、海外からも脅威の目で見られる、「福一事故以降、世界で初めての再開」です。6ヶ月たっても収束の糸口さえない最悪の原発震災が起こり、その後初めて原発を動かしたということの甚大さを理解されているのでしょうか?

2)本回答にある「再稼働にはあたらない」という国の判断の言葉尻だけとらえて営業運転につなげたことは「更に脅威的」です。高橋知事は、道民の生命と健康、北海道の自然環境を守る責任者のはずですが、その自覚も無ければ、責任をとろうともされていないのでは、と思わざるを得ません。このままでは、やはり北電依存の政治家に過ぎないと見なされてもしかたがないでしょう。もし、そうでないと言われるなら、福島第一のような事故が起きた場合の、道が考えている安全対策を公開(提示)して下さい。



3)高橋知事と同じ経産省出身である、新潟県の泉田裕彦知事の以下の見識こそ、市民が命・財産を預けるにふさわしい首長の資質だと考えます。

 泉田新潟県知事は、定期検査中の東京電力柏崎刈羽原発2~4号機について、欧州諸国で導入されたストレステスト(耐性評価)を参考にした「安全評価」を実施後も、福島第一原発事故の検証が行われない限り、再稼働をみとめないとの考えを示した。
 知事は安全評価について「やらないよりやった方がいいレベルのもの。事故の検証が終わっておらず、(原因を)考慮に入れないのなら、気休めでしかない」と指摘。その上で「安全評価で絶対安全(が確認される)とは受け止めない。安全という虚構の下で(再稼働を)やるのはあり得ない」と明言した。(東京新聞7月27日号より抜粋)


4)知事の「北海道の冬を乗り切るためには」という理由に対し、「それは嘘!北海道の暖房器具が電気で賄われているかのような詭弁である。ここの寒さはエアコン(電気)で対処できない」と怒りを表明されている道民もおられます(「たんぽぽ舎」への投稿より)。冬に停電が起こりかねないのは、行政も民間も何の工夫も対策もとらずに厳冬期も電力浪費を続ける場合であり、道内産業を壊滅させる原発事故の危険性と引き換えにしてもその浪費が必要だと誰が考えているのでしょうか。原発稼動ありきでそのいい方をなさるのは脅迫じみています。知事のマニフェストで今回問題提議させていただいている部分にまさに関わることですが、同じ寒冷地である北欧諸国から自然エネルギー政策を学ぶ等、積極的になさることこそ有能な政治家のやるべきことではないでしょうか。

5)浜岡原発(静岡県御前崎市)について、川勝平太知事は9月12日の定例会見で「使用済み核燃料の処理方法が明確になるまで再稼働させるべきではない」と述べました。知事として、誠実なあり方です。高橋道知事も彼から電力会社より市民優先の姿勢を学んで頂きたいものです。http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110913k0000m040096000c.html

6)9月11日には3・11から半年の日ということで全国で大勢の市民が脱原発アクションで声を上げました。横浜では、「たきがしらネットワーク」主催で議員対象の原発アンケートをし、77%が「脱原発」と応えました。市民を代表する議員の4分の3の意見を重要視すべきです。

https://sites.google.com/site/takkinet/questionnaire

7)9月19日(脱原発アクションウィーク最終日)には、6万人もの市民が明治公園に参集し「原発いらない」の声をあげました。
<朝日> 大江健三郎さんら脱原発訴え 都心で6万人参加デモ
【動画あり:名古屋、福岡のデモも】
http://www.asahi.com/national/update/0919/TKY201109190278.html



  
 上記7点と前抗議文5点の抗議を踏まえ、泊原発運転停止への道住民と全国からの賛同を踏まえた上で、この50年後、100年後の北海道への「贈りもの」は守られるとお考えですか? 道民550万人の命を預かる立場であることを意識してお答えをお願い致します。

 原発に関する政策は世界が注目していますが、その際にも今までずっと推進の立場であったIAEAやWHOではなく、世界の何十億もの一般市民の命をこそ考慮してください。核のゴミの最終処理はいまだ可能になってはいません。次代の子どもたちに重荷を背負わせることになるのが必至なのに、マニフェストに書かれた文言との整合性をつけることが可能なのか、私たちはどうしてもそこから目を離すことができません。全国の市民が高橋知事の直接の回答を心待ちにしています。政治家としての資質に関わる重要な局面であるとご認識下さいます様、心からお願い致します。 お返事は、以下の3名にお返し下さい。そこからすべての賛同団体にお伝えします。
                      札幌市民 ○○
                      札幌市民 ○○
                      鎌倉市民 神谷扶左子

賛同団体

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2011年9月8日16:47 :

神谷 扶左子 様

         北海道総合政策部知事室道政相談センター所長

 北海道行政の推進につきましては、種々ご理解、ご協力いただき感謝申し
上げます。
 平成23年8月24日に神谷様からお寄せいただいたご意見等については、
関係部局に回付し、次のとおり回答がありましたので、ご連絡します。

 知事公約は23年3月9日に発表したもので、この中には、原子力発電につ
いて一切記載していませんが、道としては、国では、原子炉の再稼働に当たっ
ては、地元の理解を得ながら、進めていくとしてきたところであり、道では再
稼働であれば、地元協議が必要と考えていたところです。
泊原発3号機の取扱いについて、国からの回答では、調整運転中の3号機は
再稼働にあたらないと改めて整理するとともに、ストレステストの二次評価の
対象となるとの見解が示されており、泊3号機の位置付けは、いわゆる営業運
転により稼働中の原子力発電所と同様のものと考えているとのことです。
 道としては、泊3号機の調整運転が長く続くことは望ましいものではないこ
とから、国からの回答については、理解できるものと判断したところであり、
従って、国において、最終検査の手続きを行われることについて異議はない旨、
お伝えしたところです。

 神谷様におかれましては、今後とも道行政にご理解等賜りたくお願いします。

**********************************************
北海道総合政策部知事室道政相談センター
電話011-231-4111 内線21-705
電子メール soudan.soudan@pref.hokkaido.lg.jp
***********************************************


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2011年8月24日


北海道知事へ、泊原発第3号機運転再開に抗議します。
(泊原発3号機の再運転を許可したことへの抗議文・その1)


北海道知事、高橋はるみ様

 このたび道知事は、泊第3号機の営業運転再開を決定されましたが、私たち「6・11神奈川脱原発パレードに参加した有志団体及びこの抗議文に賛同した団体」は、この決定に強く異を唱え、撤回を要求します。多くの理由から、この決定はデタラメであり、間違いである、と訴え抗議します。実質2日間の呼びかけで全国の多くの泊原発運転に反対する人たちがこの抗議文に賛同されました。
 以下、真摯に受け止めて下さい。

  8月16日、北海道議会の産炭地域振興・エネルギー問題調査特別委員会が開かれ、その審議の模様を翌日動画で見ました。与党の自民党ですら、「泊原発から半径10キロ以内の4町村以外からも意向を聞くべき」など、慎重な議論が必要だとの意見がほとんどでした。3・11原発震災から5ヶ月すぎて今だ収束の糸口すら見つかっていない現状で、高橋知事のこの結論は、余りに性急拙速であると申し上げます。

 知事は、北海道で同様のことが起こった場合、責任は道民に対してだけでなく、日本人全体に対して、また近隣諸国から世界中の市民、動植物に対して、責任を取らねばならない事態に至ることを理解できないのでしょうか。日本の穀倉地と言われる北海道が放射能汚染された場合のことを想像したこともないのでしょうか。知事という要職は、そのような想像力を不可欠としているはずです。職責を全うされるおつもりなら、即刻、泊原発を止めてください!理由は以下のとおりです。

1) 泊原発近くにあり、渡島半島を縦断する「黒松内低地断層帯」は「半島の陸域内で途切れる」とする北電の見解と異なり、太平洋の海底まで達するより規模が大きい活断層群であること
(http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001108150005)。この断層帯について何ら述べられていない北電の「耐震安全性評価」は真の安全とはほど遠い。

2) 2009年3月に行われた使用前定期検査の際、「条件付合格」とした藤原節男氏(当時、独立行政法人「原子力安全基盤機構」検査員)は、上司からそれを不服として改ざん命令を受けたことを内部告発されている(週刊現代 2011年6月18日号)。この組織は、原子力安全・保安院の子会社のような存在で、「親会社の評価を恐れた?」と8月22日東京新聞に藤原氏の写真付で掲載されている。大事故に至る危険性があったからこそ「条件付」とするのが検査員の良心であったはずだ。

3) 道庁と北電との癒着構造がここ数年来顕著になっていることが示すように、電力会社に理性を欠いた肩入れをしていること。
  ○毎日新聞6月30日と東京新聞17日に掲載記事によると、高橋知事誕生後、少なくとも4人が北電に天下っている。元経産省官僚の高橋氏の資金管理団体「萌春会」会長は、元北電会長の南山英雄氏である。毎年決まった時期に北電会長や社長・副社長や元会長から役職に応じた献金額が認められるのに、「個人として応援してもらっている」(高橋氏)は常識では通用しない。同じく知事である静岡県の川勝平太氏は、22日定例記者会見において「(高橋知事は)自身が経産省出身で独自の判断できていない」と批判され、自分なら独自判断できると述べておられます。道民だけでなく国民全体にとって独自判断ができない首長など迷惑そのものであることをご理解ください。
4) 知事は安全性の判断について、最終的に「原子力安全委員会によるダブルチェックによって安全性が確認された」ことを根拠にしたが、真実は、そうではないこと。
   ○原子力保安・安全院は10日に検査を終了し、「安全基準上の問題はない」と報告し、8月11日の原子力安全委員会(http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1195)では、前日の原子力保安・安全院による「安全基準上の問題はない」との報告を丸飲みし了承していた。斑目委員長は、「原子力安全委員会は、法的に、判断する立場にはない」と発言し、「何のための安全委員会ですか?委員は何も質問をしてないじゃないか。」と傍聴席から発せられる声が多数出た。(動画を見て考えてください!)このオソマツでデタラメなプロセスを見て、全国の多くの市民が原子力安全委員会という所は「安全を真に考える会」ではないことを確信したのは明らかである。委員長が月100万以上の収入を得ていることも話題に上っており、あきれられている。「ダブルチェック」など全く行われていない。それでも高橋知事は、これが根拠になると判断されるのか。

5) 住民の声を聞こうとしていないこと。
  ○7月3日の北海道新聞によると、泊原発の30キロ圏内に住む人たちの88%が「泊原発に不安」と考え、6割近くの人が泊原発の「廃止」を求めている。また、同新聞の8月12日に、泊原発から10キロ圏外の市町村も、営業運転再開について北海道や北海道電力からきちんとした説明を求めている、とある。ひときわ重んじられるべき自治体の決定として、札幌を含め33市町村が「脱原発の意見書」を可決している。高橋知事はこれらの声をどのように受け止められたのか?知事は一体どこを見ておられるのか?道民を見ておられるのか、と抗議する。
  ○知事が見るべきところは、「北海道市町村別ガン死亡率の特徴」(下記リンクの5ページの表4)
http://www.pe-ringnet.or.jp/wp-content/uploads/2010/02/5270c2d5a77872ea4eed5c5db4f52805.pdf
のように、泊村の村民がガンで亡くなる率が一番高いという事実である。3・11後の今、あなたが容認した「プルサーマル発電」の危険性を考え直した瞬間をお持ちだったでしょうか。
  ○放射能の内部被曝によって、遺伝子が損傷することについては、多くの科学者がすでに明らかにしており論を待たない。産む性でもある高橋知事には、遺伝子損傷を受けた数多くの生命の誕生で、日本社会が幸福な社会となりうるかを是非とも想像して頂きたい。

★高橋知事からの回答をお待ちします!
 高橋知事の立候補時のマニフェストには、「はぐくみ、伝える。50年、100年後の北海道への『贈りもの』ー未来を担う子どもたちを安心して育てられる環境をつくります」とあります。泊原発3号機運転再開の決定は、このマニフェストに矛盾するものではない、と確信して言うことができるのですか?
 この一点についてのみ、質問させて頂きます。「できる」もしくは「できない」という明快なお返事でも結構です。5)の2番目の○に書いた「プルサーマル発電」に関して答えて頂けると幸いです。このマニュフェストに期待した者として、ぜひともお返事をお聞きしたいので、一週間後の今月末までにメールにてのお返事をよろしくお願い致します。(あて先:fkpeace57@gmail.com  kamiya)

                         

賛同団体名
たきがしら・希望ネットワーク(たっきネット)
プルトニウムフリーコミニケーション神奈川
「脱原発の日」実行委員会
時を見つめる会
高木学校
権力とマスコミの横暴を正し人権を守る会
公共市民塾
ストップ・プルサーマル!ふくしま
子どもたちの未来を考える親の会
東京原発山口県上映実行委員会
劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク(東京)
ストップ原発&再処理・意見広告の会
NPO法人足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ
国際NGO/R水素ネットワーク
あーす☆ガイド
上関原発を考える山口若衆の会
ボイス・オブ・ヒロシマ 
プルトニウム・アクション・ヒロシマ(広島県)
レインボー大作戦IN宇部 実行委員会 
クリーン北海道の会
怒髪天を衝く会
波風の会
かもねぎ連
ゆるゆる新聞
人平ネット
全国一般労働組合全国協議会 山口連帯労働組合(連帯労組・やまぐち)
瀬戸内シネマ
自然エネルギー推進ネット・光
原発いらん!山口ネットワーク
環音(国際音楽交流)
『カンタ!ティモール』制作委員会(映画制作チーム)
みどりの未来
なくそう原発・平和をつなぐ全国署名の会
えにし@山口
やまぐち脱原発実行委員会
被爆二世の会
憲法を活かす市民の会・やまぐち
BE-IN Tokyo
なちゅれ周南
活憲
鎌倉平和学習会
ポレポレ佐倉
かながわ平和憲法を守る会
海老名平和憲法を守る会
海老名教育懇談会実行委員会
原発のない未来を考えるプロジェクト
ネットメデイアと主権在民を考える会
人権と平和を守る名古屋の会
平和を考える風の会
足土農園
ミツバチと鎌倉の仲間たち
鎌倉市民フォーラム
「ミツバチの羽音と地球の回転を広める会」逗子・葉山・鎌倉・横須賀支部
ミツバチの羽音と地球の回転を観る会
子どもの未来を望み見る会
企業組合エコ・アド
憲法9条世界へ未来へ-神奈川連絡会
全交かながわ
よこはま母親の会
エコ・フレンズ
ふきの会

(以上、61団体、受付順)


 


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by y_csm521 | 2011-09-29 23:41 | 政府・電力会社・抗議・裁判
藤原新也氏のサイトから。

「原発報道は各紙の踏み絵である」by藤原新也

なるほど。

つまり。

・・・ここから先はこちら(COSMOSの日記)からどうぞ。

COSMOS


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by y_csm521 | 2011-09-27 15:10 | 資料・情報・講演
泉です。

今夜、帰国しました。成田から経産省前の座り込みに合流し、そこでアメリカ訪問の報告記者会見を行いました。
TBSのTVニュースは、あっという間に削除されましたが、YouTubeにアップされていますので、ご覧ください。
10月には全国原発立地自治体から100人の女たちが、経産省前の座り込みに合流する予定です。

私たちのアメリカ使節団派遣のために、多くの方たちよりカンパと支援をいただきました。ありがとうございました。
反原発で世界は繋がり、運動が広がっています。福島が世界を変えると信じます。
国連前での佐藤幸子さんのアピールは素晴らしく、私たちも、(野田総理とBan Ki Moon 以外は)皆泣きました。
思いは全て吐き出した、思い残すことはないと、幸子さんが言っていました。

佐藤幸子さんのアピールの様子を報道する、いくつかのテレビニュースyoutube

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by y_csm521 | 2011-09-26 02:15 | 脱原発運動・集会・支援
****TVのお知らせ****

NHKクローズアップ現代 
放送予定 2011年 9月26日(月)放送19:30~19:56
子どもを放射能から守りたい ~母親たちのネットワーク革命~(仮題)

NHK番組サイト

東京電力福島第一原発の事故から半年あまり。食品、土壌などから次々に放射性物質が検出される中、「子供を放射能から守りたい」と、30~40代のごく普通の母親達がネットワークでつながり活動している。
今や200余の団体、賛同者は1600人以上に発展。行政が測らない食品を独自に測定。
秋の運動会シーズンを前に、近隣市町村の母親達が連携して行政に働きかけ、校庭の除染を実現させる。更に、国が被ばくの上限として、内部・外部合わせて「生涯100ミリシーベルト」という基準を設けようとする中、母親達は、「子供だけは特別の配慮を」と公聴会に駆けつけ、国内だけでなく海外の専門家にも直接意見を聞き、政府の意見募集に積極的に投稿、今月末には厚労相にも直接訴える。立ち上がった母親達に密着。どうしたら子供を放射能から守れるか考える。

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by y_csm521 | 2011-09-26 00:04 | 被曝
泉です。拡散希望

昨日の国連本部前のデモとアピールの様子です。国連横にある日本文化会館から17:30に出てきた野田首相に向かって、佐藤幸子さん私たちも、思いの限りを尽くしてアピールを行いました。
野田首相は、勿論、無視でした。
今日は、これから、ニューヨークから64kmに位置するインディアンポイントの原発を訪問し、現地の方たちとの交流を行います。

Below Japanese TBS TV coverage on our demonstration and appeal in front of UN HQ. As we were appealing there, our prime minister Noda came out from the Japanese Cultural Centre which is next to th UN building, and we directed our appeal to him. Sachiko Sato, an organic farmer who had to abandon her farm, made a heart breaking appeal to him, which Noda of course simply ignored. We all cried. 

TBSニュース動画
Kaori

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by y_csm521 | 2011-09-24 01:06 | 脱原発運動・集会・支援
「9・19さようなら原発5万人集会」での、ハイロアクション福島・武藤類子さんのスピーチをご紹介します。

*********************************

 みなさんこんにちは。福島から参りました。

 今日は、福島県内から、また、避難先から何台ものバスを連ねて、たくさんの仲間と一緒に参りました。初めて集会やデモに参加する人もたくさんいます。福島で起きた原発事故の悲しみを伝えよう、私たちこそが原発いらないの声をあげようと、声をかけ合いさそい合ってこの集会にやってきました。

 はじめに申し上げたい事があります。

 3.11からの大変な毎日を、命を守るためにあらゆる事に取り組んできたみなさんひとりひとりを、深く尊敬いたします。

 それから、福島県民に温かい手を差し伸べ、つながり、様々な支援をしてくださった方々にお礼を申し上げます。ありがとうございます。

 そして、この事故によって、大きな荷物を背負わせることになってしまった子供たち、若い人々に、このような現実を作ってしまった世代として、心からあやまりたいと思います。本当にごめんなさい。

 みなさん、福島はとても美しいところです。
東に紺碧の太平洋を臨む浜通り。桃・梨・りんごと、くだものの宝庫中通り。
猪苗代湖と磐梯山のまわりには黄金色の稲穂が垂れる会津平野。

そのむこうを深い山々がふちどっています。
山は青く、水は清らかな私たちのふるさとです。

 3.11原発事故を境に、その風景に、目には見えない放射能が降りそそぎ、私たちはヒバクシャとなりました。

 大混乱の中で、私たちには様々なことが起こりました。
 すばやく張りめぐらされた安全キャンペーンと不安のはざまで、引き裂かれていく人と人とのつながり。地域で、職場で、学校で、家庭の中で、どれだけの人々が悩み悲しんだことでしょう。

毎日、毎日、否応無くせまられる決断。逃げる、逃げない? 食べる、食べない? 洗濯物を外に干す、干さない? 子どもにマスクをさせる、させない? 畑をたがやす、たがやさない? なにかに物申す、だまる? 
さまざまな苦渋の選択がありました。

 そして、今。半年という月日の中で、次第に鮮明になってきたことは、

・真実は隠されるのだ
・国は国民を守らないのだ
・事故はいまだに終わらないのだ
・福島県民は核の実験材料にされるのだ
・ばくだいな放射性のゴミは残るのだ
・大きな犠牲の上になお、原発を推進しようとする勢力があるのだ
・私たちは棄てられたのだ

 私たちは疲れとやりきれない悲しみに深いため息をつきます。

 でも口をついて出てくる言葉は、

「私たちをばかにするな」「私たちの命を奪うな」です。

 福島県民は今、怒りと悲しみの中から静かに立ち上がっています。

・子どもたちを守ろうと、母親が父親が、おばあちゃんがおじいちゃんが・・・
・自分たちの未来を奪われまいと若い世代が・・・
・大量の被曝にさらされながら、事故処理にたずさわる原発従事者を助けようと、労働者たちが・・・
・土を汚された絶望の中から農民たちが・・・
・放射能によるあらたな差別と分断を生むまいと、障がいを持った人々が・・・
・ひとりひとりの市民が・・・

国と東電の責任を問い続けています。

そして、原発はもういらないと声をあげています。
 
私たちは今、静かに怒りを燃やす東北の鬼です。

 私たち福島県民は、故郷を離れる者も、福島の地にとどまり生きる者も、苦悩と責任と希望を分かち合い、支えあって生きていこうと思っています。

私たちとつながってください。私たちが起こしているアクションに注目してください。

政府交渉、疎開裁判、避難、保養、除染、測定、原発・放射能についての学び。そして、どこにでも出かけ、福島を語ります。

今日は遠くニューヨークでスピーチをしている仲間もいます。思いつく限りのあらゆることに取り組んでいます。

私たちを助けてください。どうか福島を忘れないでください。


 もうひとつ、お話したいことがあります。

 それは私たち自身の生き方・暮らし方です。

 私たちは、なにげなく差し込むコンセントのむこう側の世界を、想像しなければなりません。便利さや発展が、差別と犠牲の上に成り立っている事に思いをはせなければなりません。原発はその向こうにあるのです。

 人類は、地球に生きるただ一種類の生き物にすぎません。自らの種族の未来を奪う生き物がほかにいるでしょうか。

 私はこの地球という美しい星と調和したまっとうな生き物として生きたいです。ささやかでも、エネルギーを大事に使い、工夫に満ちた、豊かで創造的な暮らしを紡いでいきたいです。

 どうしたら原発と対極にある新しい世界を作っていけるのか。誰にも明確な答えはわかりません。

できうることは、誰かが決めた事に従うのではなく、ひとりひとりが、本当に本当に本気で、自分の頭で考え、確かに目を見開き、自分ができることを決断し、行動することだと思うのです。ひとりひとりにその力があることを思いだしましょう。

 私たちは誰でも変わる勇気を持っています。奪われてきた自信を取り戻しましょう。そして、つながること。

 原発をなお進めようとする力が、垂直にそびえる壁ならば、限りなく横にひろがり、つながり続けていくことが、私たちの力です。

 たったいま、隣にいる人と、そっと手をつないでみてください。見つめあい、互いのつらさを聞きあいましょう。怒りと涙を許しあいましょう。今つないでいるその手のぬくもりを、日本中に、世界中に広げていきましょう。

 私たちひとりひとりの、背負っていかなくてはならない荷物が途方もなく重く、道のりがどんなに過酷であっても、目をそらさずに支えあい、軽やかにほがらかに生き延びていきましょう。


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by y_csm521 | 2011-09-23 01:02 | 脱原発運動・集会・支援
泉です。拡散希望。

昨日は、ワシントンからニューヨークに到着、共同通信のインタビューのあと、2手に別れ、私はデンマーク大使館主催の ”In Eternity” (100万年後の安全)の外交官向け上映会へ、他のみんなは、”Knocking On The Devil's Door”(悪魔のドアを叩いて)のオープニングとパネルディスカッションへ。どちらも原発に関する映画です。「100万年後の安全」の監督も来ていて、話す機会がありました。今年の12月に来日予定だそうです。今日の国連原発安全性に関するハイレベル会議の開催中に、国連本部で上映しようとデンマーク国連大使が努力したそうですが、実現しなかったそうです。今朝、今野田総理が、「さらなる原子力の安全をめざして」、この会議でスピーチをしているところです。ところで、日本より、日本政府内で、福島産の農産物の缶詰を購入して、途上国に食糧援助として送ろうという予算申請をしているという情報が入っています。

これから、記者会見、12:00より一般向けオープン報告会、17:00から、国連前にてデモを予定しています。

CNNニュースに掲載されました。
CNNニュースサイト

________________________


Dear everyone,

We arrived in NY yesterday, after an interview by Kyodo Press, we were divided into two. I went to a film “ In Eternity” organised by Denish Embassy for diplomats, and the rest to another film “Knocking on devil’s door” opening and a panel discussion that followed. The director of “In Eternity” was there and we had some discussions. He will visit Japan in Dec. It was hoped that the filme should be screened at the UN during the high level meeting but did not work out. There is a high level meeting on nuclear power safety at UN today. Prime minister Noda should be giving a speech at this moment. We shall have a press conference followed by a public meeting at 12:00, then at 17:00 demonostration in front of UN building.
Please note that Japanese government may approve a budget for purchasing Fukushima produced processed food for food aid to developing countries. A new struggle added.

And a good news! “Fukushima Meltdown” by Takashi Hirose is published online by Kindle. Check with Amazon. Thank you Douglas Lummis and his team of translators for this excellent work!
_____________
Our banners:
“UN! Stop Promoting Nuclear Power”
“Wanted! Asylum for Fukushima Radiation Refugees”
“Three Mile Island, Chernobyl, Fukushima, Where Next? Indian Point?”

Kaori

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by y_csm521 | 2011-09-23 00:43 | 脱原発運動・集会・支援
皆さん。

一昨日の集会、お疲れ様でした。美浜の会の橋本です。
美浜の会では、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク、フクロウの会、
FoE Japan、グリーン・アクション、グリーンピース・ジャパンの協力で、福島
原発事故がもたらした深刻な土壌汚染の問題に関するリーフレットを作成しまし
た。
チェルノブイリの移住の権利ゾーン、移住の権利ゾーンとの比較を分かりやすく
した汚染マップや、二次汚染源として除染を困難にしている森林の汚染状況の図
など、資料として使っていただければ幸いです。

美浜の会のHPにPDFファイルをアップしています。
ダウンロードして是非、ご活用ください。
土壌汚染に関するリーフレット

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by y_csm521 | 2011-09-21 00:27 | 汚染地域
泉です。 拡散希望です。(Think Progress – sit-in at Wall Street, claiming for a change in unequal socio- economic structure in USA. See the site below.)

9.19の1000万人アクションの感動的な空中写真を見ました。6万人参加ですね。アメリカの脱原発活動家グループにも報告しました。

昨日、ワシントンでテレビのインタビュー番組に出演しました。待合室で、私たちの前に出演した若い男性は、今アメリカで最も革新的といわれるネットニュースとブログ ”Think Progress” の管理者でした。2-3日前より、ウォールストリートで、アメリカ社会の構造的改革を求める大規模の座り込みが始まりました。貧富の差を再生産していく差別構造の是正をもとめて、Twitter
で呼びかけが行われ、人々が座り込みを始めました。昨日は、オバマ大統領が、現在の金持は税率が低く貧乏人のそれは高いという不公平な税制の改革を宣言しました。私たちの前にインタビューを受けたのは、保守派の政治戦略アドバイザーの二人でした。{金持ちはよく働き努力するから、豊かになった、すでに高い税金を払っている}と訴えていました。

日本で脱原発運動が高揚し、アメリカで差別の社会構造を変えようという運動が今同時に起きていることに、大きなつながりを感じます。

このことを経産省前のハンストの若者たち、24時間座り込みの60年安保世代の渕上さんたちに、伝えてください。デモと座り込みの様子を下記のサイトでご覧ください。

ウォールストリート前の座り込みの様子

昨日は、国会議員への報告会を行いました。20mSVは撤回されたと思っていたという質問が出ました。アメリカでは、そのように誤解されているようです。
ラジオ、テレビのインタビューのあと、夜は、Busboys という社会運動の拠点の大きなカフェで、福島と泊の報告会を行いました。Nuclear Intelligence のジャーナリストが、泊3号と大飯の長期調整運転に関して、経過をずっと調べていたようです。佐藤幸子さんの福島の実態報告に、皆言葉を失った様子でした。

今日は、まず、記者クラブで記者会見、そのあと、原子力規制委員会と個々人の国会議員との面談を行います。


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by y_csm521 | 2011-09-21 00:23 | 脱原発運動・集会・支援