六ヶ所村再処理工場が20回目の延期
≪メーリングリストからの情報です。 by COSMOS≫
六ヶ所村再処理工場が20回目の延期になりそうです。
日本の核燃料サイクル計画はすでに破綻しています。
日本は原子力政策を見直し、核廃棄物の処理技術の確立を第一とすべきです。
再処理工場完成延期へ 原燃社長「10月は厳しい」
日本原燃の川井吉彦社長は31日の記者会見で、目標としていた使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の10月完成について「厳しいと思う」と述べ、延期する考えを示唆した。原子力規制委員会の方針で、新規制基準が12月以降に施行されるまで、工場の使用前検査を受けられないため。延期が決まれば20回目となる。
川井社長は、工場での高レベル放射性廃液のガラス固化試験が26日終了したのに絡み、工場の完成時期に言及。「新規制基準ができればしっかり対応する。その前の10月完工を計画してきたが、結果として難しい」と語り、延期が避けられないとの認識を示した。
規制委が7月以降に始める原発再稼働に関する審査の動向をみて、完成時期を検討するという。
約5年半かかって終了したガラス固化試験に関しては「技術的な課題を達成した。大きな意義がある」と評価。今後は炉内点検などを行い、7月上旬にも試験の報告書をまとめて国に提出する。
川井社長は、核燃料サイクルの主要施設、高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)が30日に事実上の運転禁止命令を受けたことに「日本原子力研究開発機構は重く受け止め、安全文化の定着に取り組んでほしい。我々も他山の石として安全第一に努める」と述べた。
◎ストレステスト/重大事故対策「有効性確認」、原燃が規制委に報告
日本原燃は31日、国の指示に基づき、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の安全性に関する総合評価(ストレステスト)の結果をまとめ、原子力規制委員会に報告した。多量の放射性物質が外部に放出される「重大事故」を初めて想定し、現行の安全対策を検討。福島第1原発事故の前後に講じた対策について「有効性を確認した」と結論付けた。
想定した重大事故は工場設備の冷却機能が全て失われ、再処理した際に出る高レベル放射性廃液が沸騰し続けるという内容。最短で冷却機能喪失から約51時間後、線量20ミリシーベルト超の放射性物質が放出されると推定した。
対策として、冷却設備への電源車からの電力供給や消防ポンプによる注水などの対策を挙げ「事故の拡大防止に有効」との見解を示した。
プルトニウム溶液の漏出に伴う臨界や水素爆発、有機溶媒の火災なども検討。いずれも重大事故には至らず、対策も可能と判断した。結果は規制委による新規制基準の議論などに活用される。
ストレステストは経済産業省の旧原子力安全・保安院が2011年11月、工場完成の約半年前に提出するよう指示した。
2013年06月01日土曜日
河北新報社
by y_csm521
| 2013-06-08 11:34
| 原子力政策